見捨てられ不安は男性にも自覚されます

「男性にとっての見捨てられ不安」について、見捨てられ不安に悩み抜いた私があなたにお話をします。

男性特有の恋愛不安への対処法も合わせてお伝えします。

見捨てられ不安は男性にもあります

「もう俺は、あの人と二度と会えない」

「もう俺は、あの人に会ってもらえない」

「俺なんか相手にされないんだ」

見捨てられ不安を抱えていた私は、こうした考えが頭の中で反すうしていたものです。

まだ付き合ってもいない女性なのに。「自分は二度と会ってもらえない」と落ち込んでしまうのでした。

こうした不安感は、女性に多くて、男性にはないように考えられています。

しかしながら、男性でも見捨てられ不安は感じられます。

けれど、男性の場合は女性と違って、見捨てられ不安の苦しみを他人に打ち明けるのは難しいようです。

なぜなら、男性はなかなか弱音を吐けないから・・・。

ましてや「俺は女性から見捨てられるのが怖いんだ」なんて、口が裂けても言えないのが男性ではないでしょうか。

恋愛において、見捨てられ不安を感じる自分は情けない・・・このように感じるのが男性の特徴です。

ましてや、男性は「助けて欲しい」と、なかなか人に言えません。

助けを求めることは「自分の弱さの証明」に思えるからです。

よって恋愛に対する不安感を解決できず、ひとりで悶々としてしまう。

そして、男性の見捨てられ不安は、心の奥底に抑圧されてしまう。

つまり、男性の孤立感・不安感はいつまでも放置されてしまうのです。

恋愛以外でも見捨てられ不安は感じられます

ところで、見捨てられ不安は恋愛以外でも感じられます。

  • 仲間外れになった時
  • 友達に裏切られた時
  • 誰にも声をかけてもらえない時
  • 職場で大きなミスをした時
  • ひとりぼっちで仕事をしている時
  • 降格した時
  • 同期に追い越された時
  • 友達が出世して自分だけがみじめに思えた時
  • 閑職に追いやられた時
  • お金を失った時
  • 友達が結婚して自分だけが取り残されたと感じた時
  • 離婚した時
  • 配偶者の浮気を知った時
  • 会社を退職した時、
  • 失業や病気で仕事を辞めた時
  • 家族が病気をした時
  • 子どもが実家を出て巣立った時
  • 配偶者との死別
  • 自分だけが「報われないこと」ばかりやらされている時

・・・このような状態に置かれた時、自分は社会や仲間から取り残されたように感じて、孤独感を強く覚えます。

こうして考えれば、見捨てられ不安は男性であっても感じることがわかります。

しかし、男性の見捨てられ不安は、こじれやすいのです。

このことについて、次章から解説していきます。

弱音がはけない男性

見捨てられ不安は誰もが感じるものです。

しかしながら男性というのは自身の弱みを見せたがりません

男性はヒエラルキーの社会のなかで、他人と比較され、競争させられています。

ですから「自分の弱さ」を他人に見せるのは死活問題に思えるのです。

「自分の弱みが他人にバレると、どうなるか?

そうなれば、俺はみんなに馬鹿にされるだろう。

馬鹿にされると、誰にも相手にされなくなるはずだ。

すると自分は、みんなから見放されて、ひとりぼっちになる。

誰にも相手にされないと、仕事ができなくなる。

そうなると食べていけなくなる」

といった具合に、「弱音なんか他人に言えない」と、考える傾向があります。

ましてや、「男性は強くなければいけない」など、男たるものはこうあるべきだ……といった言説が自明になっています。

「お前は男だろ。泣くんじゃない」「いつまでもメソメソするな」「弱音を吐くな」と、子どもの時から強くなれと周囲から言われ続けたのが男性です。

そして大人になって恋をして、振られてしまった。

振られて、寂しくなって、悲しい思いをしていても周囲から同情されることは、めったにありません。

むしろ「男のくせに。振られたくらいで落ち込むな」と周囲から言われるものです。

あまつさえ「好きな人に見捨てられることへの恐怖心」を他人に打ち明けたら、どんな反応があるでしょうか?

「え? 好きな人に捨てられるのが怖いだって? 男らしくないな。

考えすぎなんだよ。男なんだから堂々としろよ」

といった具合に、まともに相手にされないことが容易に想像できます。

男性にとって「みんなができることが自分にはできない事実」を周囲に知られるのは怖いものです。

ましてや「恋愛は、男性が女性をリードするものだ」という考えが強いですよね。

そういう考えがあるため、恋愛に対して不安感があることを周囲に知られたくはありません。

恋愛に対して不安感があることは、「お前は男らしくない」という烙印を押される感じがします。

みんなができている恋愛なのに「自分は恋愛に自信がない」なんて、そんな姿を他人に知られたくありません。

ですから「恋愛に対して不安がある」とは、口が裂けても言えないのが男性です。

みんなが自然にできている恋愛が自分にはできない。

さらに振られるのが怖いだなんて・・・こんなことは秘密にしておきたい。

こうして男性の見捨てられ不安は解消されにくいのです。

恋愛を楽しむことができない

見捨てられ不安があると、恋愛を楽しめません。

好きな人と仲良くなれても、不安感が先立つので、つい焦ってしまうでしょう。

「今頃、あの人は、他の人とデートしているかも知れない」と猜疑心を強めてしまいます。

そうなると、さらに焦ってしまって、矢継ぎ早に好きな人にメールを送ってしまう。

メールの返信が遅いと「ああ、やっぱり俺は嫌われた」と感じてしまって、見捨てられ不安に襲われてしまいます。

たとえデートをしていても、「もう今日で振られるのかな」と考えてしまうので、ふたりで一緒に楽しむことが難しくなります。

すると相手の方も気まずくなるので、また会いたいとはなりにくい。連絡も途絶えがちになる・・・。

連絡がないと、だんだん不安になってくる・・・。

つまり恋愛に対する不安が、さらなる恋愛不安を呼び込んでしまうのです。

恋愛とは、ふたりで一緒に過ごして楽しいとか、安らげるからこそ、長続きするものです。

けれど、不安感が先立つと自意識が過剰になるので、ふたりのこころが溶けあうことは難しくなります。

デートをしていても、相手の顔色を気にしてしまう。相手の笑顔が少ないと「嫌われてしまったかな」と考えはじめて、もう落ち着かなくなる。

そうなると緊張してしまって、ふたりの雰囲気は気まずくなる。

・・・やはり恋愛を楽しむためには、不安感を解消した方がいいのです。

見捨てられ不安の解決策

では、どうして見捨てられ不安になるのでしょうか?

悲観的思考決めつけがあると見捨てられ不安になりやすいでしょう。

たとえば、意中の相手からメールの返事が遅いと、

「どうせ今頃、あの人は他の男性と遊んでいるに違いない」

と、悲観的思考をめぐらしてしまう。あるいは、

「どうせ自分なんて何をしてもダメだ」

と、決めつけてしまう。

・・・恋愛に対して不安感が強いと、このように自分を追い詰めがちです。

まだ付き合ってもいないのに、「どうせ自分なんか相手にされない」と、悲観的に決めつけてしまうと、見捨てられ不安を呼び込んでしまうでしょう。

ここで、注意したいことがあります。

あなたは恋愛の不安感を、仕事にのめり込むことで、ごまかしてませんか?

男性と競争することで、恋愛不安をまぎらわしてませんか?

ギャンブルや飲酒で、払拭してませんか?

けれど、そんなことをしても見捨てられ不安は解消されません。

最初は辛いかも知れませんが、不安感を解消するために、自分自身に向き合うことです。

だからといって、ひとりで自分に向き合うのはおすすめしません。

自分ひとりで見捨てられ不安に思い悩むべきではありません。

だって、不安感の大好物は孤独だから。

あなたが孤独になれば見捨てられ不安というヤツは大喜びするからです。

ですから自分ひとりで悩まないで、専門家に相談してみませんか?

男性も弱音を吐いてもいいのです。

悩みを打ち明けてもいいのです。

恋愛の悩みを私に聴かせていただけないでしょうか?

私はあなたの味方になります。私は心理セラピストとして最善を尽くします。

私も恋愛不安に悩み抜きました。なので私はあなたの悩みを理解することができます。

恋愛をするたびに漠然とした不安、むなしさ、さみしさ、憂鬱さに悩んでいたら、ご相談に応じています。

次のページでセラピーについて説明していますので、ぜひお読みください。

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米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト

わたなべいさお