アダルトチルドレン克服に「自分ひとりで」は禁物です。
自分ひとりで頑張って克服するのは無理があるからです。
自分で内省を深めたり、内観をしたりして、苦しくなることにくれぐれも注意してください。
アダルトチルドレン―自力で克服はやめよう
アダルトチルドレンの悩みは苦しいですよね。
漠然とした不安感、さみしさ、むなしさ、悲しみ・・・。
でも、その苦しみは、自分ひとりの力では克服できないものです。
けれど「自分の力で克服しよう」と頑張るのがアダルトチルドレンです。
たとえな、本を読んだりして自分でなんとか克服しようとします。
けれど、自分ひとりで克服しようとすると、アダルトチルドレンの苦しみはかえって大きくなるのです。
なぜだと思いますか?
自分ひとりで苦しみに向き合うと、、、
「親は私に暴力をふるった!」
「親は私を褒めてくれなかった!」
「私は親に愛されなかった!」
といった具合に「過去のつらい出来事」ばかりが思い出されて、余計に苦しくなるからです。
あるいは「私は親に大切にされなかった。私はみじめだ」など、悲しみに沈んでしまいます。
ですから、自力で克服できるほど、アダルトチルドレンの苦しみは小さくないのです。
本を読んでもアダルトチルドレンは克服できない
最近、生きづらさを解決するための本がたくさん売られてますよね。
アダルトチルドレン克服のための書籍が本屋さんで見かけられますよね。
しかしそれらの本に書いている解決方法は、ワンパターンなのです。
確かに、いろんなアドバイスが書籍には書かれています。けれど、どの本を読んでみても結局のところ「あなたは・・・なんだから・・・しましょうね」としか書いていません。
あるいは「あなたは、こんな考え方をしているから悩んでいるのです。だから、こんな考え方をしましょう」としか書いていない。
つまり「ここがダメだから改善しましょう」といった具合に、読者に対して欠点を指摘して、改善点を提示するわけです。
けれど、どうでしょうか?
欠点を改善できますか?
考え方を変えることができますか?
「それが出来ないから悩んでいるんだよ」って言いたくなりませんか。
あるいは「これだけの内容を実践するのは大変だ」と思う読者は多いはずです。
実のところ、私自身もそう感じました。
「生きづらさを解決する本」「アダルトチルドレンを解消する本」などを読みましたけど、「とてもじゃないけど、こんなたくさんのワークをこなせないよ」と思ったものです。
ましてやアダルトチルドレンの人生って試練が多いものです。家族は問題を起こし続けます。家を出て自立したくても、悩みはつきものです。
とてもではないですが、本を読んで自分の力だけではアダルトチルドレンの克服は無理なのです。
さらに子育てや介護、仕事などやるべきことはたくさんあります。書籍の内容をじっくりこなせる時間はありません。
そこで、あなたに大切なメッセージをお伝えしましょう。
「自分ひとりでアダルトチルドレンを克服しようと思わないでください」
自力でやるには、アダルトチルドレンの重荷は重たすぎるから。
しかしながら、アダルトチルドレンの人は「自分で頑張る」のが好きです。だから生きづらいのです。このことに早く気づいてください。
アダルトチルドレンは「誰かの手を借りる」「助けてもらう」のが苦手です。
「自分の力で頑張るべきだ」・・・このマイルールを守っているのがアダルトチルドレンなのです。
だからこそ、あなたは生き難いのではないですか?
「自分の力で頑張るべきだ」というルールにさほどの価値はありません。あなたに苦しみをもたらすだけですから、今すぐ手放しましょう。そして助けを求めてください。
ずっと親のことばかり考えていませんか?
本を読んだりして自力で克服を目指すと、かえって問題はこじれます。
なぜなら悩みに、のめり込んでしまうから。
「親が悪いんだ!」「こんな家族で産まれた私の人生はめちゃくちゃだ」「あんなことを言った親を許せない!」と、ずっと親への怒り・憎しみに満ちた言葉が頭の中でリフレインしてしまう。
おまけに親はいつまでも問題を作り続ける。
親はいつまでも自分の生き方に干渉してくる。
過去も現在も未来も「うんざりだよ」と思える。
こうして自力でアダルトチルドレンを克服しようとすると「親のこと」「過去の出来事」で、頭の中がいっぱいになる。そして悩みが悪化するのです。
ですから、くれぐれも自分ひとりで頑張らないでください。
「自力で克服する」と次のステップに進めなくなる
自分ひとりの力でアダルトチルドレンを克服すると、次のステップに進めなくなります。
なぜなら自分の過去の喪失に向き合うことは、とても辛い作業だからです。
アダルトチルドレンの克服のステップに「過去の喪失を嘆くステップ」があります。
その「過去の喪失を嘆くステップ」を自分ひとりでやろうとすると、待っているのは苦しみしかありません。
なぜなら湧き上がってくる怒りや憎しみ、悲しみの感情に圧倒されてしまうからです。
実のところ克服の途中で、次のステップに行けない人は少なくありません。「過去の喪失を嘆く」ステップで止まってしまうからです。
過去の喪失を嘆く作業では、どんどん怒りや悲しみの感情が湧いてきて止まらなくなります。そして、いつまでも「悲嘆の感情」に浸ってしまうので、次のステップへ進めなくなるのです。
心の悲しみを癒すのはいいことです。でも癒しはキリがないのです。終わりがないのです。
癒しには終わりがありません。悲しみの感情とは、ちょうど玉ねぎみたいなもの。いくら皮をめくっても終わりがないのです。
やはり誰かの手助けを借りて、アダルトチルドレンの克服をしていくことが必要です。早く克服したいならば、なおのこと自力でやらないことです。
よろしければ私のセラピーを活用してみてはいかがでしょうか?
私のセラピーの内容については、こちらのページをご覧ください。
米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
わたなべいさお(心理セラピスト)