もしかして、あなたは──
こんな話を聞いたことがあるかもしれません。
ある日のこと。
ふと、自分のことをふりかえってみた。
今までの私は、
幸せを掴もうと、精一杯努力してきた。
でも、どこかでいつも上手くいかない自分がいる。
どうして私は、こんなに頑張っているのに「幸せ」を手に入れられないんだろう。
周りの人たちは、とても余裕があるようにみえる。
なのに、私は何も変わらない。
どこかで、頑張れば幸せが訪れると信じていたけれど、
もう疲れたよ。
恋愛も、家族との関係も、キャリアのことも。
一度は「これでうまくいく」と思っていたのに、
ふとした瞬間に、また同じような悩みが顔を出す。
あのときの傷、
あの人との関係、
まだ癒えていない気持ち。
「もう終わったはず」と思っていたけれど、
ずっと抑え込んでいた感情が、時々大きくなるんだ。
その感情は行き場を失って、私を激しくふりまわす。
だから、せっかくの休みなのに自分のつらい感情に押しつぶされて、ちっとも楽しめない。
そして、こんなことばかり考えてしまうんだ。
「どうして私は、いつも同じところで躓くんだろう」
「努力しても、幸せになれないのは、なぜ?」
何度も繰り返す苦しさ。
波のように、形を変えながら、苦しみは繰り返しやってくる。
それでも、どうにか前を向こうとしていた。
気持ちを切り替え、立ち直る力を振り絞って。
でも、心のどこかで「私って、いつもひとりぼっちだ」と感じていた。
こころにぽっかり穴が空いた感覚があった。
自分という存在が希薄な感じがして。
孤独な私に「不安」というヤツが、影のようについてくるんだ。
その気持ちを言葉にすることはできず、
ただ自分の中で抱えてきた。
変わりたい。
幸せになりたい。
だけど、どうしたらいいのかわからないとき……
私は、ほんの小さなきっかけを探していた。
今までとは、ちょっと違う入り口を。
何かを押しつけられるんじゃなくて。
決まり文句のようなアドバイスではなくて。
そっと寄り添ってくれるような言葉を。
そんな今までとは違う何かを、
ここにはない何かを私は求めていたんだ……。
実はこの話、
かつての私自身にも起きたことなのです。
そうですよね。
「ポジティブに考えよう」
「変わりましょう」
そんなふうに言われても、「じゃあ、どうすればいいの?」って思ってしまうこと、ありますよね。
そのような正論では、「どうにもならないこと」があります。
事情が複雑であればあるほど、正しいアドバイスは通用しないものです。
ひどく思い悩んでいる時に「こうすればいいよ」って、さらっと言われても……どうです?
「それが出来ないんだよ」「まずは私の気持ちを、わかって欲しい」みたいな想いを感じませんか?
そんな想いを感じるのは、とても自然なことです。
それとか、解決法を提案されても行動できない、やる気が起きないこともあるでしょう。
むしろ私は「悩み」「問題」から離れたいんだ……と、今のあなたは、そのように感じておられるかもしれません。
もし、そうだとしたら、
いきなり変化を求められるようなアドバイスではなくて、
「解決のために行動しましょう」みたいな頑張りを強いられるのではなくて、
そう、誰かの言葉やまなざしに、ふと救われることがあるように……。
今のあなたには、誰かのやさしいまなざしや、そっと背中を押してくれるような言葉が、必要なのかもしれません。
今、とても苦しい……。
でも、“幸せになりたい”と願うあなたが、ここにいるのかもしれません。
“私は幸せになれない”──
そう思ってきたことも、きっとあったかもしれません。
そうだとしても、
「あきらめたくない」──
そんなふうに感じている自分に、あなたは気づけるかもしれません。
そんなあなただからこそ、
「もっと、こうしなきゃ」と思い詰める代わりに、
「もしかして、今までの見方を変えてみてもいいのかもしれない」
そんなふうに、今までとは違う角度で世界を見てみる──
思い悩みながらも、自分と世界との関係を少しだけ変えてみたい──
そんな想いが、あなたの深いところで芽生え始めているのかもしれません。
私は、今までとは違う角度で世界を見てみることで、「あること」がわかり始めたのです。
あること──
それは、繰り返される「しつこい悩み」には、
ある“型”があったのです。
「悩み」だけが、あるんじゃないんです。
まず初めに「型」がある。
そして「悩み」があるのです。
その「型」があるからこそ、この「悩み」があるのです。
そう気づいたとき──私は、こんなたとえ話を思いつきました。
それは、「たい焼きの型」です。
あなたが「型」と「悩み」の関係についてイメージしやすいように──
こんなたとえ話をしてみましょう。
たい焼きを作る型──
「たい焼きの型」ってありますよね?
あの型を使えば、どんなに上手に作っても、
出来上がるのは「たい焼き」だけです。
どんなに工夫しても、
どんなに丁寧に材料をそろえても、
「たこ焼き」や「クレープ」はできません。
それは、あなたの努力不足ではありません。
才能がないからでも、根性が足りないからでもないのです。
どこまでいっても、その「型」からは、「たい焼き」しか出てきません。
「たい焼き」しか出現しない。
──「悩み」も同じだと思いませんか?
「型」があって、そして「悩み」がある。
「型」が同じだから、同じ「悩み」をくりかえし経験してきたんだ。
私は、そんなふうに感じたのです。
悩みというのはたいてい、同じことばかりを見ているところから生じる──。
同じことばかりを見ている。
いつも同じ見方をしている。
つまり、視点の「型」が同じだと、同じような「悩み」「躓き」をくりかえし味わってしまう。
だからといって、
「たい焼きの型」がいけないのではないのです。
その「型」が悪いわけではないのです。
今まであなたが生きてきた中で、
自然と身につけてきた「型」があるでしょう。
それは、かつてのあなたにとって、
生き抜くための、大切な道具だったのかもしれません。
人との関係でうまく立ち回るために。
傷つかないように自分を守るために。
誰かに愛されるために。
その「型」があったからこそ、
乗り越えられたことも、たくさんあったのではないでしょうか。
でも──
もし今、その型が少しきつく感じられたり、
どこかしっくりこないような、そんな感覚があるのだとしたら。
それは、新しい何かを、
あなたの中の深い部分が求め始めているサインなのかもしれません。
いきなり「変わろう」としなくてもいいんです。
ただ、「ほんの少しだけ違う角度から、ものごとを見てみる」。
いつもの見方から、少しだけ外へ踏み出してみる……そんなふうに、静かに、そっと。
それは、まるで風がカーテンを揺らすような、
そんなやわらかな変化かもしれません。
誰にも気づかれないほど小さな、
けれど、確かに動き始める「内なる変化」。
そしてあなたは、
そういう変化を受けとめられる力を、
もともと、持っているのかもしれません。
少しずつ、あなたのペースで。
無理なく、確実に。
それでは、
私から、とても大切なことを、お伝えさせてください。
変わってもいいし、変わらなくてもいいのです。
今はまだ、そのままでいても、大丈夫。
でも──
もし、ほんの少しだけ、
「このままじゃない未来があってもいいのかな」と思えたとしたら…
それは、あなたの心の深い場所で、
何かが静かに目を覚まそうとしているサインなのかもしれません。
これまで、前向きになろうと努力してこられたあなたが──
それでも、ふとした瞬間に
「でも……」
「どうせ……」
「私には無理かも」
そんな気持ちが、胸の奥から浮かんでくることがあるのなら。
それは、あなたが強くないからではありません。
その「型」が、あなたを同じ場所に足踏みさせていたのかもしれません。
その場所で、苦しさを感じていても、
それは、あなたが間違っていたからではありません。
あなたご自身の道をひたむきに歩んできたからこそ、その「型」を大切にしてきた……ということなのかもしれません。
そして今──
ふと気づけば、「苦しみの場所」に立ち止まっていたとしても、
それは決して、あなた一人のことではないのです。
むしろ、多くの人が
そんな場所で自分のことを見つめ直そうとしている。
あなたと同じように──誰にも言えない想いをそっと抱えながら。
仕事、家事、育児、介護、人間関係──
ただ目の前のことに追われるうち、
「自分」と静かにつながる時間が、いつのまにか遠ざかっていく。
誰かのひと言に深く傷ついても、
癒す時間も余裕もないまま、日々が過ぎていく。
だからこそ、私は願うのです。
あなたが、あなたのままで、
静かに立ち止まれるような場所と出会えることを。
……もし、ここまでの文章が、どこか心にふれたのなら。
もしかすると、あなたの中に「静かな対話」を求める気持ちがあるのかもしれません。
誰にも言えなかった思いや、ずっと抱えてきた感情。
それらを、ゆっくりと見つめてみたい──そんな気持ちが、静かに芽生えているのかもしれません。
無理に話そうとしなくてもかまいません。
うまく伝えられなくても、大丈夫です。
ただ、心の奥にある何かに、やさしく触れていくような。
そんな時間を、セラピーで一緒に過ごせたらと思うのです。
セラピーは、
あなたを「変える」ためのものではありません。
あなたのなかに、すでにある「力」や「可能性」が──
思い出されていく、そのきっかけとなることを願っているのです。
いろんな心理セラピーの技法を使うことで、
あなたに「自然な回復力」が静かに目を覚ましていくのを、私はただ待ちます。
焦らず、無理せず、
あなたの内側のペースに、そっと耳をすませながら。
悩みの力がやわらぎ、
あなたが本来の自分自身を、ふたたび感じられるようになるために──
ほんの少しずつ、やさしくほぐしていく時間です。
そして、あるとき──
あなたと世界との関係に、
小さくてやわらかな変化が訪れていることに、ふと気づくかもしれません。
私のセラピーは、あなたの心の声を尊重しつつ、新たな可能性を見つける手助けをします。
セラピー(カウンセリング)を受けるにあたって、勇気は必要ありません。
ただ、あなたの「前に進みたい」という気持ちを、どうか大切にしてあげてください。
セラピーでは、緊張してうまく話せなくても──まったく問題ありません。
「うまく話す場所」ではなくて、「あなたが、あなたのままでいられる場所」──それがセラピーです。
私は、あなたがそう感じられるように、
そっと、そばにいる存在でありたいと思っています。
いまのままのあなたから、
なにかが静かに動きはじめるとしたら──
それは、あなたの中に、すでにあるものが
やわらかく目を覚まそうとしているサインなのかもしれません。
はじめまして。
心理セラピストの
わたなべいさおです。
このページにようこそお越し頂きました。
私は、心理セラピーを始めてから10年になります。
今まで4500人の相談者にお会いしてきました。
相談者さんから、こんな感想をいただいています。
「自分に自信をもつことができました」
「セラピーが終ってから、景色が違って見えました」
「自分の生きづらさのほんとうの原因が、わかりました」
「自分を苦しめていた考え方を、捨てることができました」
「自分を好きになれました。恋愛に依存しなくてもいいようになりました」
セラピーに関心をもってくださった方へ──
もし、何か心にふれるものがあって、もう少し話を聞いてみたいなと思われたら……
よろしければ、下記のフォームからご連絡ください。
お返事は、数日以内に必ずお届けいたします。
現在、セラピーはLINE通話で実施しています。
コロナ禍以前は、こんな感じで対面でも実施していました。
では、私のプロフィールをかんたんにお伝えしますね。
わたなべいさお(心理セラピスト)
アルコール依存症と暴力に満ちた家庭を生きてきた両親によって育てられる。
心理的虐待と親同士の暴力、母親の過干渉に苦しむ。機能不全家族を生き抜いた代償として、自己否定感、罪悪感、見捨てられ不安、自己卑下と喪失感に悩み抜く。
ついには心身症と抑うつを10年間も抱えることになり、症状の悪化によって会社を退職。社会復帰するまで精神科に2年間も通院した。
大学卒業後、大阪電気通信大学高等学校社会科講師に着任。その後、民間企業の営業職に転職。
会社退職後、2013年より自己否定感情や家族問題、アダルトチルドレン、親子関係の悩み、共依存、見捨てられ不安をかかえる方への心理セラピーを開始。現在に至る。
相談者からは「自分に自信をもつことができました」「恋愛不安にふりまわされなくなりました」「自分を苦しめている考え方を捨てることができました」など、望んでいた自分に変われたとの声が多い。
「ヒプノセラピー」「エリクソン催眠」「ナラティヴ・セラピー」「フォーカシング」など複数のセラピー技法を活用するも、型にはまった既存の理論やセラピー技法を押し付けるのではなく相談者の生きづらさに寄り添うセッションを実践している。
セッションには全国はもとよりベルギーやアメリカからわざわざ日本にお越しになられる方もおられる。海外ではイギリス、スペイン、オーストラリアなど海外在住日本人からの相談も多い。
*米国催眠士協会認定 ヒプノセラピスト(NGH)
*マイケル・ヤプコ博士から「More Keys to Addressing Depression」講座にて、鬱に現実的に対処する治療的会話について指導を受ける。
*スティーブ・ビナイ・ガンサー博士からファミリーコンステレーション講座にて直接、家族療法メソッドの指導を受ける。
一般社団法人全日本ヒプノセラピスト協会認定
マスターヒプノセラピスト
心理セラピーへのお申込み方法
この度は、心理セラピーにご関心をお寄せ頂きましてありがとうございます。
*現在、新型ウイルス感染症拡大に対応するため、LINE通話で実施をしています。
*音声だけでも可能です。ビデオ通話でもできます。
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*セラピーの所要時間は60分です。
*セラピーの料金は、12,000円(税込)です。
*延長しても料金は発生しません。
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