確実さばかりを求めていませんか?マッチングアプリで恋に疲れた女性へ

マッチングアプリでの恋愛・婚活は、楽しいばかりではないでしょう。

なぜなら「アプリでの出会い」には不安定要素がいっぱいだからです。

たくさん「いいね」をもらっても安心できない。

マッチングした相手を、すぐに信じられない。

急にメールが来なくなることもあるし、

実際に会ってみたけど、思っていた人と違っていたことも。

たとえ付き合い始めても、
「本気なのかな? 遊びなのかな?」
と、相手を信じ切ることができない。

気づけば、マッチングアプリでの出会いに疲れている。

裏切られたくない。
期待外れはイヤだ。
がっかりしたくない。
時間を無駄にしたくない。

・・・といったぐあいに、恋愛に確実さを求めていることに気づく。

「だから、ちっとも楽しくないんだ。もう疲れたよ」

そんなふうにあなたが思うならば、それは自然なことかもしれません。

恋愛は一瞬一瞬が楽しい。
そこは、未規定の世界。
だからこそ恋愛は、日常の外へ私たちを連れ出してくれる。

けれど、仕事は確実でないといけない。
納期はあるし締め切り厳守だし。
だから会社勤務はしんどくて当然なんですよ。

それなのに恋愛に対して仕事同様の「確実さ」を求めると、どうなるでしょう。

恋愛をするのが億劫になり疲れてしまうことでしょう。

会社という日常から抜け出したいのに、いつしかマッチングアプリも仕事みたいになっている……なんだかおかしいですよね。

では、どうすればいいのか?

このことを一緒に考えていきましょう。

考えすぎてしまう夜のために

「脈ありなのかな…?」
「でも返信が遅いし、もしかして脈なし?」
「遊びなのか、本気なのか…?」

マッチングアプリを通じた出会いは便利なんだけど、気づけばスマホの画面の向こう側にばかり意識が向いていて、安心できない夜が増えていくこともありますよね。

でも、本当に恋愛って、そんなふうに 「明確な答え」を探さなきゃいけないものなのでしょうか?

ここからは、恋愛における「脈あり・脈なし」という視点から、 ふわっと思考を解放するヒントをお届けします。


「脈あり」「脈なし」を気にすることにはデメリットがある

「脈ありかな? 脈なしかな?」 この問いを繰り返すことで、 頭の中はいつも“ジャッジ”でいっぱいになります。

でも実は、こうした二択で恋愛を見ようとすると、 心の柔らかい部分がギュッと硬くなってしまうんです。

なぜなら「脈あり・脈なし」という二項対立の思考によって身動きが取れなくなるから。

二項対立の考えにはまってしまうと、思考が停止するのです。だから思い悩んでしまうのです。

思い悩みが続くと身動きが取れなくなり、やがて疲れてしまう。

そして、疲れ果てた末に出した結論・・・これは私たちを決して幸せにしてくれません。

なぜなら、そうして出した結論はたいてい極端だからです(たとえば「もう終わりだ」「なにもかもダメだ」といったぐあいに)。

結論を出すためにも、冷静でいられることは大切です。

そしてまた、落ち着きがあるなかでこそ恋愛は愉しめるし、心にほっと温かい灯がともることでしょう。

付き合うとは、話し合うこと。

恋愛とは、お互いの関係性の中でじっくり育っていくもの。

そして、おたがいの感情や状況は、どんどん変わっていくものです。

「脈あり」だと思っていた人が急に離れていくこともあるし、 逆に「もう脈なしかな」と思っていた相手が、 ふとした瞬間に心を開いてくることもあるからです。

生きもののように変化していくのが恋愛なのかもしれません。

だから大事なのは、「相手の態度に振り回されること」ではなくて、 「自分はこの関係の中で、どうありたいか」。

そう考えると、 “脈の有無”よりも、
自分はこの関係でどうありたいか」に注意を向けることの大切さに気づけるでしょう。


恋愛にシナリオはあるの?

マッチングアプリに限らず、 「脈あり→付き合う→結婚」といった 一本道のような恋愛シナリオに縛られてしまうと、 そこに乗れなかった自分に「失敗」のレッテルを貼ってしまいがちです。

でも実際の恋愛は、もっと自由でいい。

付き合うとか、関係の名前をつけることよりも、 一緒に過ごす時間のなかで、 お互いのニーズが自然に重なっていく感覚があるかどうか。

それが「恋愛が始まっている」サインだったりします。

“付き合う前”にも、 すでにふたりの関係は始まっているのかもしれません。

恋愛に「確実さ」を求めすぎると、どうしても恋愛にシナリオが欲しくなるかもしれません。

恋愛ってあいまいなもの。だからこそ確実さが欲しい。だって不安だから。

そのお気持ちはよくわかります。

でも、「かつてみたいに恋愛にふみだせない」「マッチングアプリ、疲れたかも」と感じておられるなら、「恋愛は自由であってもいいよね」と考え直してもいいでしょう。

確実さを求める代わりに、気楽に一瞬一瞬を愉しんでみることで恋愛の風景は新たになるかもしれません。


属性で選んだその人は「愛し方を知っている人」かどうか?

年収、職業、ルックス、趣味の一致… プロフィールに惹かれることってありますよね。

でも、恋愛において本当に大事なのは、 「この人といると、安心して自分を委ねられるか」 という感覚です。

愛し方を知っている人というのは、自分と他人は違うことを知っている人ですし、自他の境界線を守れる人です。

相手を思いやれることができて、自分の言葉や行為に責任が持てる人です。

自分の言葉や行為に責任が持てるとは、相手のせいにしないとか、自分の言動が相手にどんな影響があるかを考えられる人のことです。

そういう人かどうかは、 何度かデートを重ねていくなかで自然と見えてきます。

だから、プロフィールの魅力だけで急いで決めなくて大丈夫。 「この人に自分は委ねられるかどうか?」という視点を、 そっと心に置いてみてください。


結婚を前提とした恋愛に不自由さを感じてませんか?

マッチングアプリを使って婚活や再婚を目指している方も、多いことでしょう。

されど「結婚を前提とした恋愛がしたい」——そんな思いを胸に恋を始めると、どうしても将来のために恋愛をしがちになります。

けれど、その意識が強くなりすぎると、今目の前にいる相手をちゃんと見つめる前に、“未来への期待”だけで人を選んでしまうことがあるのです。

そうして現実をしっかり見ないまま、結婚へ突き進んでしまう可能性もあります。

「結婚のための恋愛」に、どこか窮屈さを感じていませんか?

結婚を意識すると、「できるか、できないか」「待つべきか、終わらせるべきか」といった二項対立の思考に陥りがちです。

そうなると、気持ちはどんどん動きにくくなり、自由なはずの恋愛が、重く苦しいものに感じられてしまうのです。

もちろん、結婚を前提とした恋愛を否定するつもりはありません。

ただ、「私は結婚できるかどうか」を基準にする代わりに、その先の結婚生活を見据えて、相手の現実的な側面に目を向けてみてほしいのです。

なぜなら結婚そのものよりも、その後の結婚生活のほうが、ずっと長く、ずっと大切だから。

結婚生活では、さまざまな「話し合い」が求められます。
もし子育てをするなら、それは決してひとりではできません。ふたりの協力と対話が不可欠です。だからこそ、恋人が「問題に向き合える人かどうか」を見極める必要があります。

問題解決から目を背ける方とか、「それがどうしたの?」と問題を問題として認識できない方とか、相手のせいにする方との結婚は、その後の生活で苦労が待ち構えていることでしょう。

そしてもう一つ。
家族として暮らすということは、ある程度、自分の時間を相手のために使うという「献身さ」も必要になります。

以前、仲の良いご夫婦に「円満な結婚生活のコツ」を尋ねたことがありました。
すると、このような言葉をもらいました。

「感情的に言いたいのをグッとこらえること」「冷静に話し合うこと」

これら、ふたつの気遣いが夫婦には必要とのことでした。

どんなに仲が良くても、衝突は避けられない。でも、それをどう乗り越えるかが、夫婦の質を決めていくのだと教えてくれました。

「恋愛の先には、やっぱり結婚がある」と思うのは自然なこと。
けれども、その相手が「結婚生活のための心の準備ができているかどうか」を知ることも、忘れずにいてほしいのです。

恋愛は非日常。
結婚生活は日常。

だからこそ、結婚したいと思う「その人」を、しっかりと見極める時間が必要です。
現実をよく見て、相手のことをじっくり知っていく。これは恋愛と結婚をつなぐ、大切なステップです。

「早く決めたい」
「またアプリで相手を探すのはしんどい。だから早く決着をつけたい」——そんな焦りが出てくるかもしれません。
でも、焦って選んだ先に幸せがあるとは限りません。

だからこそ、いま一度立ち止まって。
未来の結婚生活を共に歩める人かどうか、じっくり冷静に見つめてみてください。


まとめ

マッチングアプリでの「マッチング」とは、両想いを意味するものではないですよね。

もっといえば、他の人ともメールをしているはずだし、マッチングしているはずだし。

それだから、どうしても「確かさ」を求めてしまう。

そうしたアプリでの「出会い」が増えてきたからでしょうか。まずは「付き合いましょう」 「よろしくお願いします」という確約を取ってから恋愛を始める方が多いのです。

そのような確約がないと、 恋愛は始めてはいけないと思っていませんか?

でも本当は「この人と過ごすこの時間が楽しい」 「また会いたいなと思える」・・・そんな感覚が恋愛の始まりでもあるんです。

ふたりの心が、 重なったり離れたりを繰り返しながら、 どこかでぴたりと合う瞬間がある。

それを“楽しむ余裕”こそが、大人の恋愛なのかもしれません。

“脈ありかどうか”に振り回されるより、 “今この瞬間をふたりで楽しめるかどうか”。

それが、恋愛をふわっと軽やかにする視点です。

ジャッジから解放されて「自分の心が温かくなれる恋愛」にあなたが巡り合えますように。

「このままでいいのかな…」
そんなふうに立ち止まりたくなったときは、そっと話しにきてください。
あなたの心の声に、やさしく耳をすませながら、
一緒に“あなただけの恋の地図”を描いていきましょう。

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米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト

わたなべいさお

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