機能不全家族と結婚|私は結婚できないのか?という悩みをどうするか?

機能不全家族と結婚の悩み

機能不全家族で生まれ育ち「結婚願望」を持てずに今に至る私が「機能不全家族と結婚の悩み」についての原因と対処方法について書きます。

すんなりいかない
これが機能不全家族の特徴のひとつです。

機能不全家族で育った方が「結婚」について考えたとき、「すんなり」いかず思い悩んでしまう。

たとえば、こんな具合に思い悩む方は多いのです。

「どうして結婚を考えると憂鬱になるんだろう?」

家族というものに良いイメージがない私は、結婚できないのではないか? 結婚生活に適応できるのか?」

結婚式に家族や親戚を呼びたくない。それでもいいのだろうか?」

「結婚相手や義理の親から「家族は大事だ」という価値観を押し付けられるのが嫌だ

「親との関係が最悪な私を結婚相手とその家族は理解してくれるだろうか」

「私の婚約者は親と仲が良い。「仲の良い家族」に違和感を覚える私は結婚後、悩んだりしないだろうか?」

実家と疎遠な私。正直なところ心細い義理の家族は私の居場所になるだろうか

「私が結婚をして実家を出ることに強く抵抗する親が悩ましい」

「私と同様に家族関係で悩んでいる人と結婚した方がいいのかな

「やっぱり家族は良いもんだよ・・・という考えが世間では一般的だけど、そうは思えない私は結婚に踏み切れない」

いかがでしょうか?
あなたもこのような悩みをかかえていますか?

誰しもが結婚というものに悩むものです。

なぜなら「結婚相手」「住む場所」「子どもをもうけるかどうか」「子育ての方針」「結婚とキャリアについて」など、結婚に際しては自分で決めるべきことが多いからでしょう。

そしてまた、自分で決めたことに責任を取らないといけません。

このように、結婚というものは一筋縄にはいかないものです。

でも「結婚の悩み」に「実家が機能不全家族」であることが重なると、どうなるでしょうか。おそらく悩み方がより重たくなるかもしれません。

機能不全家族における「悩み」「問題」

これらは、すんなり「解決」の方向へいかないものです。

むしろ、ぎくしゃくするものです。

私の実家は機能不全家族でした。

家族は、大きな問題を常に抱えていました。

しかし、問題はたいてい解決しませんでした。

すんなりいかなかったのです。

そのたびに私は、このように感じていました。

「ウチの家は他とは違っておかしい」

「他の家ではすんなりいくことが、どうしてウチは複雑になるんだ?」

このように感じては、みじめな気分になっていたものです。

そしてまた結婚に関しては、こんなふうに感じていました。

「父親を結婚相手の親戚に紹介するのは恥ずかしい。そんなこと考えたくもない」

「結婚というものがなんだか自分とは遠く離れた存在のように思える」

私には結婚願望がありませんでした。

「結婚」というものが絵空事のように思える私でした。

「みんなは、結婚したいという願望が自然に芽生えるのですか? あれ? 自分にはまったくないんですけど」といった具合に、です。

こうした私が、「ご自身が機能不全家族で育ったと自覚なされていて、そして結婚に思い悩んでいる」方へのメッセージをこれから書いていきたいと思います。

どうして「結婚」に思い悩むのか?

「結婚する」ためにはたいていの場合、実家を出る必要があります。

そして「誰と、どこで生活をするか」について自分で決める必要があります。

もちろん婚約者と話し合いは必要です。けれど最後は自分で決めることになります。

ですが「実家を出る」「自分で決める」ことがすんなりいかないのが機能不全家族なのです。

なぜなら機能不全家族では以下のことがみられるからです。

・「家を出てはいけない」という暗黙のルールがある。

・子どもの自己決定権は認められていない。

・親と子の境界が曖昧(あいまい)である。

・自他の区別がない。

これらの理由によって、いざ家を出て家庭をもとうとしたとたん、親が邪魔をしてくるのです。

結婚に踏み出す自分の足が「実家」によって引っ張られるのです。

だから機能不全家族で育った方が結婚に際して悩ましくなるのです。

その理由を、もっと深く解明していきます。

機能不全家族では、親の期待と欲求を満たすことが優先されます。

子どものニーズは後回しにされるのです。

子どもは、親の期待と欲求を満たす役割を担わされます。

夫婦関係が不仲であれば、子どもは両親の緊張を和ませる役割を期待されます。

お母さん、お父さんのために気を使うことを強いられるのです。

いつも悲しんでいるお母さんを慰める役割が子どもにあったりします。

つまり、機能不全家族では、娘・息子は「親の期待と欲求」を満たす役割を担わされるのです。

こんなことでは、子どもは個人として生きることができません。

自分で決めて行動をすることがゆるされません。

「どうして、お母さんを悲しませることをするの!」

「どうして、そんなことをするのかしら。あなたは間違ってるわ。もう勝手にしなさい」

「そんなことで喜ぶなんて。私は気に入らないわ」

このように子どものふるまいを親が一刀両断するのが当たり前になっている。それが機能不全家族です。

ですから、子どもに「自分で決めていい」という考えが身につかないのです。

自分で決めていい・・・という考えが身についていないと、結婚に際して悩みやすくなるかもしれない。

なぜなら結婚とは自己決定が求められるから。

さらに結婚とは「実家を出て家庭をもうける」行為なわけです。

ここで「実家を出てはいけない」という暗黙のルールが足を引っ張ります。

意を決して実家を出ようとする。親は引き留めます。「家を出てはいけない」という暗黙のルールが家族にあるからです。

実家を出て独立をすることは、個人の自由です。

しかし機能不全家族では、ひとりの個人として生きることが許されません。なので娘・息子が実家を出るのはハードルが高いのです。

娘・息子の結婚に対して、親が干渉するのは、そのせいです。

婚姻とは、個人が決めること。

誰と結婚して、どこに住むかは、あなた個人が決めていいのです。

これらは近代の諸原則として自明なことです。

しかし今まで述べてきた通り、機能不全家族では個人の自由や決断は認められません。自他の区別がありません。親と子の境界が曖昧です。

よって親は、次のように子どもの結婚に干渉・口出しするのです。

  • 「そんな人と結婚してはダメだ」
  • 「あなたは結婚して幸せになるのね。お母さんはさみしいわ」
  • 「早く孫の顔を見せてちょうだいね」
  • 「私を置いて実家を出てはいけない」
  • 「結婚するなら、もう二度と実家に帰ってくるな」
  • 「私の老後は誰が世話をするのかしら」
  • 「結婚するなら婿を取りなさい」
  • 「(結婚後)二人目はまだなの?」

・・・当然、こんなことを言われると、娘・息子はうんざりするはずです。

機能不全家族の親はなぜ子の「結婚」に干渉するのか?

では、どうして機能不全家族の親は、娘・息子の将来に干渉するのでしょうか?

それは、子どもが実家を出ると親は困るからです。

子どもが家にいると、夫婦は子どもを介して向き合えます。不仲な親たちにとって、その方が都合いいのです。

たとえば、親同士がクロストークしている家庭があります。

「お母さんが、こんなことを言っているよ」と、子どもが父親に伝えます。

そして父親の伝言を、こんどは母親に伝えるのです。

こうして夫婦が直接コミュニケーションを避けることができます。

このように娘・息子が不仲な夫婦関係を支えるのです。

それなのに娘・息子が実家を出ると、夫婦は向き合わざるを得ません。

これは夫婦にとって、耐えがたい苦痛なのです。

だからこそ、子どもが家を出ることを親はひどく嫌がるのです。

やはり「親の期待と欲求を満たす役割」を子どもに押し付けるのが機能不全した家族のありようなのです。

こんな状態では、子どもは不自由で仕方がありません。

親と暮らすのが苦しく感じるのは「親の期待と欲求を満たす役割を担わされているから」であり、「個人として生きることが許されていないから」です。

だからこそ、結婚を考えると憂鬱になるのです。

あれこれ考えては、うんざりしてしまうのです。

機能不全家族と「結婚」の悩みにお答えします

「親子関係で悩んだ人と結婚した方がいいのか?」

あなたには、こんな悩みはありませんか?

「私と同様に、親子関係で悩んだ人と結婚した方がいいのだろうか?

親を大事するのは当然だ・・・このように考える人と生活するなんて無理だ。

けれど、家族問題に苦悩した人となら上手くいくはずだ。だって私と親との関係を理解してくれるはずだから。そういう人と結婚すべきなのかな?」

このように悩んでいる人に、お伝えしたいことがあります。

家族問題に苦悩した人が愛し方を知っているとは限りません。

自分とよく似た悩みをかかえているかに注目する代わりに、愛し方を知っているかどうかを見極めること。ここが人生の伴侶選びで重要な点です。

人生の伴侶が愛し方を知っているかどうか、ここでその後の結婚生活の質が決まるでしょう。

愛し方を知っている人の考えの背景には、次のようなものがあります。

・自分と他人は違うことを知っている。

・自分自身の欲求を調整しながら、相手のために時間を使うことを惜しまない。

・相手を個人として尊重できる。

・相手のニーズ、好み、価値観を知ろうとしているし、それを認める努力を怠らない。

・自分の行為態度が相手にどんな影響があるかについて考えることができる。

・自分と相手との境界を守ることができる。

・自分と相手を区別できる。違いを認められる。

・責任感がある。「これは家族にとって問題だ」という自覚を持つことができる。

・・・他にもあるかと思いますが、よく相手を見極めて伴侶を選ぶべきです。

好むと好まざるかに関わらず結婚とはパートナー同士の人生が混ざり合うものです。

自分の人生が家族に影響を与えます。家族の人生が自分に影響を与えます。

ですから「特別なワクワク感を与えてくれる人だから」という感覚的な理由だけで結婚相手を選ぶ代わりに、相手が人生の伴侶になりうるか、どうかを見極める必要があるのです。

結婚に良いイメージがない私は「上手くできるのか?」

さて、こんな悩みもあるかと思います。

「結婚について良いイメージのない私が家族生活を上手にいとなむことができるのか?」

たとえ結婚に良いイメージがある方でも結婚が上手くいかない場合があります。

たとえ結婚に良いイメージがなくても、パートナー同士が愛し方を知っていて、かつ、相手のために献身することができていて、そして相手の気持ちを考えることができるならば、結婚生活は良い方向へと進んでいくでしょう。

家族生活とは、たえまない家族への気遣いによって成立します。

相手に気遣いができるためには、自分自身を大切にできる必要があります。そうでないと疲れ果てるからです。

ですから「ふたりの関係」を目指すと共に、自分一人でも楽しめる人でありたい。

人生のパートナー選びに躓くのを防ぐためにも、自分一人でも楽しめる人でいる必要があるかと思うのです。

なぜなら自分ひとりで楽しめないと、寂しさがつのってしまう。そうなれば「私に特別な感じを与えてくれる人」に飛びついてしまう。

自分ひとりで楽しめないならば、「ああ、この人は私をわかってくれる人だ」という理由だけで、その人に飛びついてしまう。

それはまさに「行先のわからないバス」に飛び乗ることと同じです。そのバスが正しい方向に進んでいるかどうか確かめもせず、乗ってしまってはいけないのです。

親のことでずっと悩んでいると、他人に優しくされるだけで、その人を好きになってしまうかもしれません。

そのバスに飛び乗っていいのか? 慎重になりましょう。

人生の伴侶選びに慎重になるために、親の悩みを脇に置きましょう。

悩んでいると他人を見極めることができないからです。

恋人の発言、行動、態度をよく観察しましょう。人生の良きパートナーかどうか見極めましょう。

結婚式をゴールにしてはいけないでしょう。その後の結婚生活はとても長いのだから。

子どもができて巣立っていくと、夫婦ふたりの長い生活が待っているのですから。

勢いで結婚するのは、目の前の「行先不明バス」に飛び乗るみたいなものです。やめましょうね。

さらに、自分のワクワクした特別な恋愛感情・・・これを信じていいのかどうかについて、よくよく熟考して識別する必要があります。

最後に。
機能不全家族という極地を知っているということは、その正反対の地点を知っているということです。

だからこそ、どういう人をパートナーとして選ぶべきか? についてよくご存じではないのでしょうか?

  • 話し合いができる人なのか?
  • 難しい問題から目を背けない人なのか?
  • 自分の不機嫌が家族にどんな影響があるかを知っている人なのか?
    ・・・他にも人生のパートナー選びで識別すべき点はあるかと思います。

「結婚相手は親と仲が良い人がいいのか?」

「結婚相手は親と仲が良い人がいいの?」
・・・こんな疑問に答えて、このページを終わりにします。

親と仲が良いとは、どういうことか? です。

親との関係が親密過ぎるあまり、何をするにしてもまずは親の意見をうかがう人がいます。
親の意見に従う人がいます。

あるいは親子関係が良すぎて、親離れ子離れしていない人がいます。

はたまた「私の息子をちゃんと面倒みてね」と、いちいち電話を掛けてくる親御さんが実際におられるのです。

結婚してからも、いつまでも親の意見を気にするタイプの人ならば、どうなるでしょう。

いちいち生活に口を出してくる義理の親なら、どうなるでしょう。

「私は、あなたの親と結婚したのではない」と、いつの日か、そうぶちまけてしまうかもしれません。

ことほどさように「親子関係が良好な人」を、もっと深く観察することが重要なのです。

米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
わたなべいさお

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