「彼氏から、こんな話を聞かされました。
『俺は親との関係が悪い。家族に良いイメージがない。だから結婚をしたいとも思わない』
どうやら彼氏は、結婚願望がないようです。でも私は彼氏のことが好きなのです。これからどうすればいいでしょうか?」
自分としては大好きな恋人と結婚したい。
けれど結婚願望のない恋人は結婚をしたがらない。結婚へ進展しない関係に思い悩む方からのご相談は少なくありません。
彼氏に結婚をする気がないことが分かった時点で、別れを決意される方もおられます。
結婚はできなかったけど、大好きな彼氏と別れたことで、こころに空虚感を覚える方もおられます。
別れとは、悲しいものです。
どんな別れでも悲しくて寂しいものです。
「今まで費やした時間はなんだったのか」と悶々と思い悩むかも知れません。そして、空虚感にさいなまれるかも知れません。
ならば、別れるのを避けるべきでしょうか。
けれど、恋人との関係が結婚へと進展しないとなると「自分の将来はどうなるのだろう」と不安に悩むでしょう。
大好きな恋人と結婚したい。なのに恋人には結婚をする気がない。
「別れるべきか。結婚できるまで頑張るか。
だったら、いつまでねばるか。
しかし自分の将来を考えれば早く決断した方がいいに決まっている。
だけどすぐに今の恋人よりも素敵な人が見つかるかどうか」
こうした葛藤が自分を自由にさせてくれません。身動きが取れないのです。
では、どう考えればいいでしょうか。
ここで、「こうすればいい」なんて私は迂闊には言えませんし、言いたくありません。なぜなら、あなたの人生を決めつけたくないからです。
あなたの人生ですから、あなたがお決めになることです。
いつだって自分が大事です。
恋人の考えではなくて、自分がどうしたいかが大事です。
どうして自分は結婚をしたいのか。
なんのために私は結婚したいのか。
「結婚したら?」と、親がいろいろ言ってくるかも知れません。
けれど親の意見よりも「自分はどうしたいのか」「自分にとっての結婚とは?」について考えてみるのはとっても大切です。なぜなら、あなたの人生はあなたのものだから。
恋人のことが好きなら、好きでいたらいいと思います。
好きが冷めるまで飽きるまで好きでいたらいいのではないでしょうか。
「結婚願望がない人であっても、いつかは結婚したくなるのでしょうか?」そんな疑問もあるでしょう。しかし、それはわからないです。
そして、その方と結婚できたとしても、自分が幸せになれるかどうかはわからないものです。
人生はあいまいです。
あいまいとは、人生のことです。
だからこそ、立ち止まって振り返ることが大切です。
あいまいな人生を目の前にして、勢いだけで行動したり、結論を急いだりすると辛い目にあいやすからです。
- 自分にとって幸せとは?
- 結婚はなんのためにするのか?
- 恋人との関係で自分は幸せでいられるのか?
- どうして自分はこうも思い悩んでいるのだろう?
- 自分の中の何が悩ませているのだろうか?
- 自分のニーズは? 相手のニーズは?
- 自分と相手のニーズが交わるところはどこだろう?
などなど、一度、紙に書いてみて検討してみましょう。
将来が見通せないふたりの関係が自分自身を焦らせるでしょう。それは「あいまいで答えが出ない」状況だからこそ焦ってしまうのです。そうであるならば、立ち止まって振り返る時間を意図的につくってみましょう。
考え抜いて出てきた結論にしがみつく必要もありませんよ。明日は別の結論を出してもいいのです。
「自分」も「相手」も「ふたりを取り巻く状況」も常に変化していきます。ですから自分が出した結論に縛られず、自由になってふたたび考えてもいいのです。
「自分にとっての幸せってなんだろう」と。
これは、結婚をした後においても忘れてはいけない自分への問いかけです。
心理セラピスト
わたなべいさお
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