娘・息子が離れそうになると居ても立ってもいられなくなる
「実家から子どもが巣立っていくのは寂しい」
こうした反応を、「子離れできていないから」と説明されることがあります。
けれど実際には、
それは性格でも、未熟さでもありません。
そうではなくて、かつて身につけた“生き方の構造”かもしれません
人は、
安心できない環境の中では、
「どう振る舞えば関係が続くか」を子どもの頃に学びます。
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空気を読む
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自分の気持ちは後回しにする
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相手の機嫌を最優先する
そうしないと、
関係が失われる“感じ”があったからです。
これは、
生き延びるために必要だった反応でした。
問題は、その構造が「大人になった今も残っている」ことです。
大人になっても同じ反応が出てしまう理由
現在の娘・息子との関係では、
そこまで自分を削らなくても大丈夫だと
頭では分かっていても、「巣立っていく」状況にふれると「関係が失われる」ように感じられて、
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体が先に緊張する
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居ても立ってもいられない
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離れられる感覚がよみがえる
こうした反応が、勝手に起きてしまう。
これは
「相手が悪い」「あなたが弱い」では説明できません。
「親からの影響」について
このページでは、
「子離れできない親」を責めたりはしません。
ただ、ひとつだけ言えるのは、
子どもの頃、
「関係を失うことがとっても怖かった」
という体験があると、
大人になっても“離れ”が危険として感じられやすい
ということです。
これは診断ではありません。
あなたに当てはまるかどうかを、
決める必要もありません。
「克服」「手放す」を目標にしない理由
多くの支援では、
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不安をなくそう
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自立しよう
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強くなろう
と言われます。
しかし、
その言葉自体がつらい人もいます。
なぜなら、
それは あなたが間違っている前提 に
立ってしまうからです。
ここでは、
直すことよりも先に、
何が起きているのかを見る ことを大切にします。
いま起きている反応
いま起きている反応とは、あなたを守ろうとしているものかもしれません。
離れるのが怖い。
関係が切れる感じが耐えられない。
それは、
「弱さ」ではなく
過去に必要だった防衛反応です。
だから、
無理に変えようとすると、
かえって苦しくなります。
この場所でしていること
ここでは、
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不安を消す方法を教える
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正しい考え方に直す
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前向きになる
ことはしません。
代わりに、
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反応が起きる条件
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体の感覚
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関係の中で繰り返されている構造
を、一緒に、評価せずに見ていきます。
変わる必要があるかどうかも、決めなくていいでしょう。
「このままでいいのか」
「変わらなきゃいけないのか」
その判断すら、
今は保留で構いません。
まずは、
あなたの中で何が起きているのか
それを、言葉にしなくても見つめていく静かな時間が必要かもしれません。
