自己肯定感を高めるセミナーに行っても、本を読んでみても、効果を感じられないとお悩みのあなたへ。
自己肯定感は、なぜ高くならないの?
「自己肯定感を高めたくてセミナーに行きました。
しかし効果ありません。よけいに自己否定するのです」
「心理の本を読んで自己肯定感を上げようとしています。
でも、自己肯定感は上がりません。
『自分はダメだ』と、かえって自己否定してしまいます」
こんなお声を相談者の方から、打ち明けられるようになりました。
「自己肯定感を高めよう」としても、「自己否定してしまう」というのです。
では、どうしてセミナーで学んでも、自己肯定感は高くならないのでしょうか?
本を読んでも、なぜ自己否定感は消えないのでしょうか?
その理由は明確です。
「自己肯定感」と「自己否定感」とは、ちょうどコインの裏表の関係なのです。
よって「自己否定感」を消して、「自己肯定感」だけを取り出すのは不可能なのです。
つまり「良いところ取り」ができないのです。
それだから自己肯定感を高めても、どうしても「自己否定してしまう私」が出てしまうのです。
もっと言えば「裏」と「表」は対立しています。
「自己肯定感」と「自己否定感」は正反対の感情ですよね。
そして対立していますよね。
まさに「自己肯定感」VS「自己否定感」です。
そしたら、どうなると思います?
「ああ、自己肯定したいのに、自己否定してしまう!」
「自己肯定感を高めたいのに、低いままだ!」
「自己否定する私なんてダメだ。自己肯定したいのに」
といった具合に、あなたは「正反対の2つの感情」に引き裂かれて身動きが取れなくなるのです。
自己肯定感を高めようとすると、、、
「自己肯定感」 VS 「自己否定感」
という正反対の2つの感情に引き裂かれて、身動きがとれなくなるのです。
「自分自身を肯定したいのに、どうしても自己否定してしまう!」といった具合にです。
何かやろうとしても、「どうせ自分には無理だろう」と思ってしまって、結局は何もできなかった経験はありませんか?
それは自己肯定感と自己否定感という「正反対の2つの感情」に引き裂かれて、身動きが取れなくなっているからです。
自己肯定感を上げるには行動するしかない
自己肯定感を高めるには、試行錯誤が必要です。
自分なりに行動をしてみて、その結果として「上手くいった」と自己評価が上がることで、自己肯定感は高まります。
つまり「自分なりに」行動してみて結果を出すことなくして、自己を肯定することは難しいのです。
けれど「自己肯定感」 VS 「自己否定感」という正反対の2つの感情に引き裂かれていては、身動きが取れず気軽に行動できません。
行動を起こせないと、自己肯定感を上げるチャンスはやって来ません。
行動なくして、自分への評価は上げようがありません。
なんらかの結果があってこそ、「上手くいった」と手ごたえを実感できるのですから。
しかし自分なりに行動したいけど、「自分には無理だ」という考えが頭をかすめると「やっぱり、やめとこう」となる。
そうなれば、なかなか行動を起こせないので、自己肯定感を上げる機会に恵まれないでしょう。
「行動して自分を変えたいのに、自信がないので行動できない」
・・・これは苦しいですよね。
では、どうすればいいのでしょうか?
あきらめるべきなのでしょうか?
がむしゃらに行動してみるべきなのでしょうか?
いいえ。そうではありません。
まずは、自己肯定感を上げる試みをやめましょう。
メンタルを強化する必要もありませんよ。
そして、次の章で述べる内容を噛み締めてほしいのです。
植え付けられた自己否定感
さて、そこでなのですけど、、、
「こんな自分は許せない」と、あなたは思っておられますか?
けれど、それって本当なのでしょうか?
「自分の弱さは人に知られてはいけない」
……そうなのでしょうか? あなたは本当に弱い人なのでしょうか?
「自分には価値がない」「自分はダメだ」……それって本当ですか?
「こんな私なんて誰も好きになってくれない」
それって真実なのでしょうか?
「私のことなんか誰にも理解されない」
「自分には幸せになる資格なんてない」
「本当の自分が知られると私は人から嫌われる」
……本当にあなたは、そういう人なのでしょうか?
「いや、私は人にくらべて劣っていて、ダメなんです」
・・・本当ですか?
それって誰かに思い込まされたのではありませんか?
では今から、とっても大事なことをお伝えします。
いいですか?
あなたは自分のことを「劣っている」「ダメな私だ」「情けない」みたいな感じでご自身のことをそう思い込んでいるならば、、、
それって、誰かにそう思い込まされたのではありませんか?
たとえば、、、
学校の先生に「キミは何をやってもダメだな」と言われた。
部活の先輩から「お前みたいなのは試合に出るな」と、みんなの前に言われた。
親から「あなたより、あの子の方が可愛い」と言われた。
みんなの前で恥をかかされたとか。
上司から「仕事のできないヤツは辞めてもらう」と、面罵されたとか。
年上の人間から「お前は、できない人間だ」と、けなされたとか。
信頼していた人から騙されたとか、裏切られたとか。
人間関係のなかで他人からずっと支配されてきたとか。
何をやっても報われない状況で働かされているとか。
自分のがんばりが誰からも認められず、承認されないとか。
・・・こうした「自分の価値が下げられる経験」があれば、人はおのずと自己肯定感を持てなくなります。
つまりあなたが自己肯定できず、自己否定してしまうのは、あなたの価値を下げた人たちがいたからなのです。
もし、誰かの言葉でご自身の価値を下げられた経験があるのでしたら、「その言葉って、真実なのか?」と疑ってみてください。
人は、他人によって価値を下げられる存在ではありません。
価値を下げられる場所・人間関係に、いつまでも身を置く必要もありません。
かつて「置かれた場所で咲きなさい」という本が流行りましたけど、今いる場所が息苦しいのなら別の場所へ移動して、そこで花を咲かしてもいいのです。
今の場所で花が咲かないなら、自分を情けなく思う必要はありません。まずは自分を活かせられる場所へ行きましょう。
「置かれた場所で咲きなさい」って指図されるべき理由はありません。自分がいたい場所は自分自身で決めればいいのですから。
自己否定感は誰かによって植えつけられたのです。これからは、できるかぎり自分の価値が下げられる状況・人間関係を選ばないようにしたいです。
自己否定感情は、あってもいいのです。ただ「あなた」をあなたとして認めてくれる仲間に囲まれていたら、傷つくことなく自分を守ることができるでしょう。
もし、あなたが誰かの手を借りて、「自分に自信をつけたい」とおもうのでしたら、私はあなたの力になります。
ご相談は以下のページで受け付けています。
心理セラピスト
わたなべいさお