共依存とは、自分自身の価値を他人の評価に依存している状態のことです。
自分という存在価値は他人次第なので、他人からの期待や要求に従って生きてしまいます。
よって自己犠牲的に生きるので、いつも疲れていて、何をしても満足できません。
しかし自分という存在とは、他人からの評価に依存しているので、「自分を見失う」状態にあるのです。
共依存と恋愛
共依存であれば、恋愛は苦しいものになります。
共依存は自分を見失い、「自分は他人次第」の状態です。
ですので恋人の期待と要求に応えるために過度に自己を犠牲してしまいます。
恋人と自分の境界がなくなり、恋人と強く一体化してしまいます。
よって「私は恋人のためなら、なんでもするわ」と、恋人に尽くします。
たとえ恋人に暴力をふるわれたり、浮気をされても、恋人にしがみつきます。
恋人が自分のことを大切にしていないことは明らかなのに、そうした現実を無視して、恋人との一体化を激しく求めます。
こうして共依存ベースの恋愛が進展すると、健全な恋愛関係ではなくなり、恋人への依存が深まります。
夫婦の共依存
夫婦においても共依存はあります。
結婚したカップルのどちらかが、相手に依存して、自己を犠牲にしてしまいます。
「私は夫に捨てられるのではないか」「子どもができたら、夫は子どもに夢中になり私は置き去りになる」など、見捨てらることの不安に悩んでしまうこともあります。
配偶者からのハラスメントを受けたり、浮気をされていても、過度に依存しているので別れることができない共依存の人もいます。
夫婦関係は家族関係のベースですから、このままでは家族は機能不全になることもあります。
親子の共依存
親子の共依存とは、親が子どもに過度に依存していたり、
親の問題のケアのために子どもが身を削ってまで頑張ることで、子どもが共依存状態になっていることをいいます。
親が子どもに過干渉になることで、子どもをコントロールしたり、
子どもが親の期待と要求を満たすために頑張ることが、親子の共依存であらわれます。
共依存からの回復して「自分を生きる」ためには、心理セラピストのサポートが重要です。
セラピストである私は、あなたが共依存状態から抜け出し、健全な人間関係を築き、自分自身を生きるために手助けをします。