あなたは恋愛について、こんな疑問をもっていませんか?
「どうして、私の恋愛はいつも同じパターンを繰り返すのか?」
「恋愛をするたびに不安になるのは、なぜ?」
「なぜ、恋人は結婚の話を避けたがるの?」
「どうして私って、いつもよく似た人ばかり好きになるのか?」
これらの疑問にこのページでは、「共依存」「回避依存」という言葉を使って回答していきます。
「共依存」の恋愛とは?
共依存の人の恋愛の特徴は、次の2つがあります。
- 恋人に愛されることを激しく求める
- 苦しい恋愛をくりかえす
あなたは、こんなパターンを繰り返していませんか?
「あ、この人って私のタイプだ!」と、すぐに好きになって恋におちる。
「この人は、私のことを分かってくれるはず!」と、優しくされたら心が奪われてしまう。
「この人は、私を苦しみから救ってくれる人だ!」と、相手の人を救世主のように理想の人として見なしてしまう。
恋人から認められること、愛されることを激しく求めてしまう。
恋人に尽くしてしまう。騙されたり、利用されたり、浮気をされても、尽くしてしまう。
・・・いかがでしょうか? もしそうでしたら、共依存ベースの恋愛をされていると言えるかもしれません。
では、共依存とはなんでしょうか?
共依存は、自分が傷つきながらも、他人のために尽くし続ける行動パターンのことをいいます。
恋愛という人間関係で、いつも同じようなつまづきをしてしまう。同じような悩みに苦しんでいる。愛されたい。愛したいという想いが強すぎて空回りしてしまう。
そんなことに心当たりがあるならば、共依存について知ってください。
自分を愛せない
共依存の人は、自分自身を愛することができません。
「自分にマルを与える」ことができないのです。
「自分自身にOKが出せない」のです。
共依存の人は、自分のことを愛せないし、認めることができないのです。
なので、恋人に愛されて、認められて、愛されたいのです。
恋人から自分という存在を保障してもらいたい・・・これが共依存の人の願いです。
つまり、恋人から愛されることで「あなたは、あなたでいいんだよ」と認められたいのが共依存の人なのです。
なので「もっと愛して欲しい」「私だけを見てほしい」「あなたなしでは生きていけないわ」「恋人のすべてを知りたい」といったぐあいに、恋人と自分が一体化してしまいます。
つまり「私は恋人次第」なのが、共依存の人の恋愛なのです。
それも自分のことを承認してほしいあまりのこと。
ですから、恋人からのメールが少しでも遅いとなると、とたんに不安になります。
恋人に浮気をされて本当は心は傷ついているのに、恋人にしがみついてしまいます。
なので、苦しい恋愛を味わいがちです。
さらに「回避依存の人」と恋に落ちると、苦しみはふくらんでしまうのです。
「共依存」と「回避依存」のカップルの末路
共依存の人は、優しくされると、その人のことが大好きになります。
そしてすぐに恋に落ちて、恋人の愛情を激しく求めます。
そういう恋愛の傾向がある共依存の人が、恋に落ちやすいタイプの人がいます。それが回避依存の人です。
人に優しくするのが得意な「回避依存の人」をすぐに好きになって恋に落ちてしまうのが「共依存の人」です。
共依存の人は、自分自身を愛せないでいます。
自分に自信がなくて、自分のことが認められないのです。
自信がなくて、人から認められないと、共依存の人は寂しくって悲しみに浸ってしまいがちです。
寂しくって、悲しくって、孤独感をかかえている人を見ると、ほっとけない・・・それが回避依存の人なのです。
「回避依存」の人は、「共依存」の人を見るとほっとけないのです。
「回避依存」の人は、寂しくて悲しみに沈んでいる人を見ると「優しくしたい」と思います。
人に優しくするのが得意なのが回避依存の人です。
回避依存の人は、共依存の人に優しく接して孤独を癒すのが得意なので、「この人こそ私を救ってくれる人だ!」と共依存の人は舞い上がってすぐに恋に落ちます。
なので「共依存の人」と「回避依存の人」はカップルになりやすいのです。しかし、このカップルは苦しい恋愛になりやすいのです。
なぜだと思いますか?
共依存の人は、「もっと私を見て!」「もっと私を愛して!」と恋人に激しく求めます。すると回避依存の人は、しんどくなって、逃げたくなるからです。
ですから親密な関係になればなるほど、回避依存の人は共依存の人を避けるようになるのです。
そこで、あなたが「どうして私に冷たくするの!」「私のことが嫌いになったのね!」と、さらに激しく愛を求めると、あなたから距離を置こうとします。
距離を置かれたあなたは、寂しくなって、孤独になります。つまり苦しみが始まるのです。
「私は恋人から捨てられた!」と悲しくなります。
「あれだけ優しかった人なのに! 私は裏切られた!」と怒りが止まりません。
「なぜ、私を捨てるの!」と恋人に怒りが湧いてきます。そして連絡のなくなったスマホを見るたびに、しょんぼり悲しみに沈みます。
そんな悲しく孤独な姿をしている共依存の人を見ると、回避依存の人は「ごめん。さみしくさせて」と再び恋人の元に戻ってきて優しくします。回避依存の人は、寂しく孤独な人をほっておけないから。
そして、ふたりはよりを戻します。
でも、また共依存の人は「私を愛して」と恋人に求めます。
そういう恋人の態度に、回避依存の人は、またしんどくなるのです。
なので再び、恋人と離れようとします。
そんな恋人の変化に「また私を見捨てようとするのね!」と察知して、恋人を束縛してしまいます。
束縛されることで、しんどくなる回避依存の人は、恋人との距離を置きます。
メールの返事が遅くなります。めっきりデートの誘いがなくなります。「また私は捨てられた!」と共依存の人は孤独になります。
そんな、しょんぼりした恋人の様子に回避依存の人は、「ごめん」と恋人の元に戻ってきます。
そして、優しくするのです。回避依存の人は優しくするのが得意です。優しくされた共依存の人はめちゃめちゃ嬉しくなります。
「やっぱりこの人しかいない!」と強く想います。「こんどこそ恋人と離れたくない」・・・恋人への束縛をさらに強めるならば、回避依存の人は、またしんどくなります。だから、恋人との距離を置きます。
・・・もうお気づきでしょうか?
ことほどさように共依存と回避依存のカップルとは、別れを繰り返しやすい。なので共依存の人と回避依存の人のカップルは、苦しい恋愛になりやすい。
しかし、ではどうして回避依存の人は、黙ってあなたから距離を置くのでしょうか?
恋人との関係が「しんどい」なら、「ごめん。俺は疲れた。今度の休日は自分の時間を過ごしたい」って言えばいいのです。
しかしそれが素直に言えないのです。それには深いワケがあるから。
その理由を次の章でお伝えします。
恋人が黙って立ち去るにはワケがある
「どうして、あの人は私から黙って立ち去るの?」
この疑問を解く鍵・・・それは親子関係にあります。
ここから「回避依存」の人の親子関係について、お話をします。
回避依存の人の母親とは・・・いつも悲しみに浸る人でした。
そして感情が不安定の人だったのです。
夫婦関係は上手くいかず、いつもイライラしていて、不安でいっぱいだったのです。
「回避依存」の人が子どもだった頃、そんな悲しみにくれる母親の気持ちを敏感にくみとっていました。
母親の悲しみを察知して、慰めてきたのが回避依存の人なのです。
慰められた母親は、とても喜びます。
お母さんが喜んでくれるので、「もっと優しくしよう」と思うのでした。
こうして「回避依存」の人は、人に優しくするのが得意になったのでした(だからあなたに優しくできるのです)。
しかしながら、母親からの束縛を強く受けてきたのです。
遊んでいると「遊んでいてはダメだ!」と怒られるのです。
勉強をしていると「勉強ばかりしないで、運動もしなきゃダメ!」と注意されるのです。
遊んでいたら怒られて、勉強していても怒られました。
たまにお母さんに「僕の好きなようにさせてよ」と伝えたら、、、
「好きにしなさい! もうお母さんは知らないから!」と叱られるのです。
たまにお母さんに言い返すと、倍にして言い返されるのでした。
こうして、母親からがんじがらめにされてきた・・・これが回避依存の人の子ども時代の現実だったのです。
だからこそ「回避依存」の人は、このように思うのでした。
「自分の言い分を相手は受け入れてくれない。
だから自己主張しても無駄だ」
・・・ここで、あなたは何かに気づかれましたか?
どうして恋人が黙って自分から立ち去る理由を。
回避依存の人は、ずっと親からの束縛を受けてきたのです。
親の言いつけに、言い返すことは許されなかったのです。
たまに親に言い返したら、倍にして言い返されたのです。
だから「言っても無駄だ」と信じ込んでいるのです。
だから恋人に対しても「しんどい」と言い返せないのです。
「僕はもう、お前の要求に疲れたよ」って、口が裂けても言えないのです。
あまつさえ回避依存の人は、以下の考えを親子関係のなかで身につけました。
人間関係を深めると「相手から束縛されて、言いたいことは言えなくなる」と。
だからこそ恋人と親密な関係になることへの怖れを潜在的にもっているのです。
恋人と結婚話になると、親に束縛された記憶が呼び覚まされます。だから結婚に足踏みをしてしまうのです。
回避依存の回避とは、
「親密な関係を避ける」という意味です。
あなたは「恋人と結婚する話に進まない」と、悩んでいますか?
その理由は経済的理由など、いくつかあるでしょう。
けれど恋人が「回避依存」の人ならば、結婚の話はなかなか進まないでしょう。
なぜなら「回避依存」の人は、人と親密になるのが怖いから。親密さを避けたいから。
だから恋人と結婚するなんて、考えただけでも心が重たくなるのが「回避依存の人」の特徴なのです。
とても結婚なんて出来ないし想像もしたくありません。
なぜなら回避依存の人は、「他人から愛されて」「他人と親密になる」ことで、「自分は束縛されてがんじがらめにされる」と信じ込んでいるから。
だから同棲することも結婚することにもふみだせないのです!
共依存ベースの恋愛を解消する
別離→よりをもどす→束縛→連絡なくなる→別離→よりをもどす。
このようなアップダウンの激しい恋愛にあなたが苦しんでいたら、
あるいは、愛されることを強く求めることで、関係がこじれるようでしたら、
優しく接してくる人に魅了されて、すぐに恋に落ちる。そして、愛されないと感じるたびに不安感で苦しんでいるなら、
同じような人ばかり好きになって、いつも同じようなつまづきを繰り返しているなら、
共依存ベースの恋愛パターンから抜け出しましょう。
そのために共依存を解消しましょう。
共依存の根っこには自己否定感があります。
「私はダメだ」・・・そんな自分を受け止めて欲しい。承認してほしい。そういう想いをベースにした恋愛は対等な関係を作りにくいのです。
相手に尽くし過ぎたり、相手を引き留めるために、我慢したりと、対等な恋愛関係になれません。つまり長続きしないのです。
ですから、自己否定感を埋めるための恋愛から卒業することで、自立しあえる恋愛関係を見つけることができます。
自己否定感を解消することで、恋愛は実り豊かなものになります。
ではどうして、あなたは自分のことを否定してしまうのでしょう。
それを探して、見つけたいですよね。
けれど自分のことは、自分自身のことがわからないものです。
人間には盲点があるので、自分自身のことがいちばん分からないのです。
ですからご自身の努力では状況を変えることが出来ないと思われたら、お悩みについて私に聴かせていただけないでしょうか?
私はあなたの味方になります。私は心理セラピストとして最善を尽くします。
恋愛をするたびに漠然とした不安、むなしさ、さみしさ、憂鬱さに悩んでいたら、ご相談に応じています。
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米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
わたなべいさお