生きづらさを抱えた私が「本当の自分」を知るには?

砂浜の人の足跡

生きづらさを抱えた私が「本当の自分」を知るには、どうすればいいだろう。

生きづらさを抱える私が「本当の私」にどうすれば出会えるのでしょうか。

このヒントをひとつ、ご紹介しましょう。

それは、あなたが悩みを誰かに相談されるときに見出されます。

もしかして、あなたもそうなのかも知れませんが、

複雑で紆余曲折のあった今までの人生について、

私たちは、とても簡潔に分かりやすく語ることができます。

「私は、こうだった。そして今でもそうなのです」

私自身も、苦しかった今までの出来事を話すうちに、

「私の人生」は、よく練られたストーリーにまとまっていきました。

「こういうことがありました。そして、こうなりました」と。

しかしながら、

たんたんと悩みを打ち明けていても、

「……ええっと、あの……うまく言えないな」

と、言葉につまってしまう瞬間があります。

私は心理セラピストとして相談者の方の話をじっくり聴きます。

そして、ほどなくすると、

「えっと……あの……この感じ。なんて……いえばいいのか。えーと……あの……うーん」

と、言葉につまられる時が訪れます。

なかなか言葉が出ないのですが、

言葉に未だなりきれていない想いの欠片」を頭で、心で感じられているのでしょう。

これは何を意味すると思いますか?

言葉につまる。つまり、

「言葉に未だなりきれていない想いの欠片」を言葉として出そうとされているとき、

その方の本当の考えや想いが垣間見られるのです。

ひるがえって、胸中を打ち明けるさなかにおいて、

よくまとめられた、淀むことなく語られる自分ストーリーに「本当のあなた」は現れにくいのでは? と思うのです。

それは表に表出している顕在的なものだからです。

自分自身を語ろうとしているのに、言葉につまる。言葉が出ない……。

そんな時にこそ、「あなたらしい想い」「本当のあなた」が現れると私は思うのです。

そして「生きづらさの本当の原因」も、そこから見出されていくのです。

つまり「悩みの本当のありか」は、本人がいちばん気づきにくいと言えるのです。

アドバイスが自分に沁みてこない理由

あなたが誰かからアドバイスを受けるとき、

あなたが気づいている範囲において語られる「顕在的な自分ストーリー」をもとにして、アドバイスを受けていたら、

とても「生きづらさの本当の原因」や「本当のあなた」について知ることはできないのです。

相談者の方が最初に打ち明けられる悩みの内容(主訴といいます)に生きづらさを紐解く手がかりはないのです。

ですから「そんな悩みには、これがいいですよ」という解決法はインスタント的であり、

深みがなくて対処的です。

あくまでも、

あなたの生きづらさには「あなたにとってのワケ」があるのですから。

私もこのことに気づけるまで、ずいぶん遠回りをしました。

ですので、あなたにはそんな道を歩んでほしくないと思います。

今日は≪本当の私≫に気づくための、ひとつの手がかりをご紹介しましたが、

そもそも、どうして≪本当の私≫って気づきにくいのでしょうか。

そして生きづらさの原因に気づくことができないのでしょうか。

「私って、なんなんだろう」

「生きづらさをなんとかしたい」

「他人に分かり合えないこの気持ち。どうすればいいのだろう」

あなたは今まで、そんな想いを抱えてこられたのでしょうか。

「生きていくなかで常に感じるしんどさ―これをどうやって解消すればいいのか?」

と、あなたはお考えでいらしたら、

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