このページを書いている私は、機能不全家族を生き抜いたアダルトチルドレンです。
どういうわけか、いつも憂鬱で、悲しくて、さみしかったです。
漠然とした不安がいつもあって、心にぽっかり穴があいていました。
恋愛も会社勤めも上手く行きませんでした。
頑張っているのですが、どういうわけか、いつも同じ失敗をしていました。
いつも被害者のような気持ちで生きていました。
そんな生きづらさに苦しんでいた私は、カウンセラーに悩みを打ち明けるようになりました。
カウンセリングを受けることで、少しでも楽になりたかったからです。
しかしながら、カウンセリングを受けることで、かえって生きづらくなったのです。
そんな想いをしているのは私だけではありません。
私のセラピーを受けに来られた相談者のなかにも、たとえば、
「インナーチャイルドセラピーを受けて、しんどくなった」
といった具合にかえって悩みが深まった方は多いのです。
今までのカウンセリングでは、アダルトチルドレンの悩みはかえって、こじれるのです。
その理由を、今からお話します。
原因分析型のカウンセリングは役に立たない
多くのカウンセリングでは、相談者の悩みの原因を分析するのが主流です。
たとえば、こんな感じでカウンセリングは進められるのです。
相談者は、アダルトチルドレンの悩みをカウンセラーに伝えます。
するとカウンセラーは、こんなことを相談者に言うのです。
「あなたは愛着障害です。だから悩むのです」
「あなたはパーソナリティ障害ではないでしょうか?」
「あなたは共依存です。だからそんな行動をするのです」
「あなたのインナーチャイルドが傷ついています」
「あなたはHSPではないでしょうか?」
「あなたの親は毒親だから、しんどいのです」
「あなたの潜在意識を書き換える必要があります」
「メンタルブロックがあるから、恋愛ができないのです」
「心のブレーキがあるから、思い通りにならないのです」
・・・といった具合に、カウンセラーは相談者の悩みの原因を分析するのです。
しかし相談者からすれば、原因が分かったところで、悩みは解決しません。
「私は、愛着障害なんだ」と思わされてしまうだけだから。
そして「じゃあ、愛着障害はどうすれば治るの?」と、また悩んでしまうのです。
何かに失敗するたびに「やっぱり私は愛着障害があるんだ」と自分を否定してしまう・・・。
「私はなんてダメなんだ」と、悩んでしまうことに。
がんばっても自分の思い通りにならない。そんな望み通りでない状況が続くと、、、
「こんな私はダメだ。でも、しょうがないよね。だって私は愛着障害だから」
と、自分をさらに否定します。
このようにして、「自分は愛着障害だ」という「問題」が付いて回ることになるのです。
そうです。カウンセラーから「あなたは愛着障害です」と原因を分析されることで、問題を背負い込んでしまうのです。
「愛着障害という問題」を自分のなかに取り込むことで、アダルトチルドレンの悩みは解決するどころか、かえって深まるのです。
おかしいと思いませんか?
アダルトチルドレンの悩みを解決したいのに、愛着障害という新たな問題を背負い込まされるなんて、おかしいのです。
ここに今までのカウンセリングの欠点があるのです。
アダルトチルドレンという深い悩みほど、原因を分析しない方がいいです。
「私は愛着障害だ」と原因がわかったところで、親への憎しみが深まるだけだからです。
「親は私を大切にしなかった」
「親は私を褒めてくれなかった」
「親は私に暴言を吐いた」
「だから、私は愛着障害で悩んでいる」
といった具合に、親への怒りや憎しみが止まらなくなる。
あるいは「私は悲しい」など悲嘆にくれる時間を長くしてしまう。
ですから、原因分析は役に立たないのです。
原因がわかれば、悩みは解決するわけではありません。
「でも、カウンセリングを受けると、悩みを解決してくれるのでは?」・・・あなたは、そう思うかも知れません。
今までのカウンセリングというのは、話を聴いてくれるだけでした。
あるいは「考え方を変えましょう」といった安易なアドバイスで終わるとか、
「あきらめないで、頑張りましょう」などと、激励をしてくれるだけでした。
よって、アダルトチルドレンのような深い悩みに対して、今までのカウンセリングは役に立たないのです。
私は、こうした今までのカウンセリングの欠点を反省して、原因を分析する手法は行いません。
相談者に問題を背負い込ませることもやりません。
私は、今までのカウンセリングとは違う視点からアダルトチルドレンの生きづらさに寄り添います。
私と一緒にアダルトチルドレンから回復したい方は、こちらのページで受け付けています。
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米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
わたなべいさお