見捨てられ不安を緩和させる「確かさの芯」をつくるとは?
見捨てられ不安とは、自分という存在への不確かさによって起きます。
「私は私でいいんだろうか?」という存在への希薄さが不安を呼び起こすからです。
よって自分のなかに「確かさという芯」を根づかせる必要があります。
私は私でいいんだという「確かさ」が安心感につながり、不安感を緩和させるのです。
見捨てられ不安って何?
「あ、私って嫌われたかも。どうせこの人も私から離れていくんだろうな」
「恋人の言葉や表情を読み過ぎて、デートの後は、ぐったり疲れる」
「あの人と別れたら、私は生きていけない…..そう感じると不安にかられる」
このような恋愛への思い悩みは、どこから来ているのでしょうか?
それは見捨てられ不安かも知れません。
「恋人に見捨てられるのではないかと感じると、いてもたってもいられない」
「恋人に怒りをぶつけてしまう。だから最近、恋人に距離を置かれてしまった」
「不安のあまり恋人を束縛したり、強く嫉妬してしまうのが苦しい」
「人が信じられない。相手の愛情を試すことをやってしまう」
「関係が親密になるにつれて、とても不安になる。
『本当の私が知られると嫌われるのではないか』って思うから」
……このような悩みを、あなたは感じておられますか?
人は誰しも寂しい気持ちを感じるものです。
しかし、寂しい気持ちが不安や怖れへと高まり、激しい感情に振り回される方がおられます。
見捨てられ不安に思い悩む方です。
見捨てられ不安とは「関係が切れることへの強い怖れ」です。
この不安に振り回されると、激しい感情に飲み込まれてしまいます。
不安に突き動かされて、いてもたってもいられなくなります。
「何があっても大丈夫だ」と思えず、恋人を失うことへの怖れに打ちのめされてしまう。
見捨てられ不安とは「寂しい」という言葉では言い表せられないくらい、とても激しい感情です。
この不安に振り回されると、人を信じることが難しくなります。
相手の愛情を確かめたくなります。
不安を愛情で満たしたくなります。「もっと! こうしてよ!」と相手に期待してしまいます。
その期待が満たされないとき、ある方は憤怒を抱き、恋人に怒りをぶつけたりします。
人は怒ることで、不安を乗り越えようとするからです。
不安や怖れを感じたくないあまり、相手を束縛してコントロールすることもあります。
見捨てられ不安があると「私のことを受け止めて欲しい。認めて欲しい」という想いが高まりませんか?
どうして、そうなるのでしょう?
恋人や友人、先生、上司、同僚、家族など……大事な人から承認されたいと強く望むのは、どうしてなのでしょう?
それは「自分は自分であっていいのだろうか」といった具合に、私という存在が不確かに感じられるからです。
自分という存在が希薄に感じられる。そういった感覚が見捨てられ不安にはあります。
「自分が頼りにならない。不安定に感じられる。だから他人から承認されたい。受け止めてもらいたい」のです。
「自分は自分であっていいのだろうか」……これが見捨てられ不安の根っこにあります。
見捨てられ不安の根っこにある「自分は自分であっていいのだろうか」という想い
では、この「自分は自分であっていいのだろうか」という想いは、あなたに何をもたらすでしょうか?
「私はこうであっていいんだ」と、なかなか思えなくなるでしょう。
「私はこう思う。こうしたい」という自分の考え、行動に自信が持てなくなります。
あるいは「私は相手次第」に思えてくるでしょう。
そこへさらに、見捨てられ不安は、あなたに何をささやきますか?
たとえば「言いたいことを言うと、嫌われるよ」
「嫌われてひとりぼっちになると、生きていけないよ」
といった感じで、あなたにささやくかも知れませんね。
確かに見捨てられることへの怖れ、不安が強いと「言いたいことが言えない」「本当の自分が出せない」ようになります。
恋人、友人、同僚、上司、先生、家族など…..大切な人との関係が切れることを怖れるあまり、「こんなことを言えば嫌われるかも知れない」と自己主張を控えてしまう。
そうなれば、相手の言いなりになってしまう。
関係が切れることを怖れて、言いたいことを言わず、他人の言いなりになってしまえば、どうなるでしょうか?
「自分の人生を生きる」ことから、だんだん離れていくでしょう。
つまり見捨てられ不安は、あなたが「生きたいように生きる」ことを許さないのです。
あるクライエントさんは、恋人に浮気をされても、貸したお金を返してもらえなくても、ずっと関係を続けました。
そのような恋人は良い人でないに決まっています。相手のことを尊重していないのですから。
けれど、孤独になるよりましだと思い、別れられなかったのです。
しかしながら、「自分にとって何が必要なのか?」という問いへの答えに気づかれた時、涙とともに、自分の人生を生きることを決断されたのです。
あなたは「生きたいように生きる」ことを選んでもいいのです。
自分の人生を生きていくと、人との出会いも変わります。価値観も変わっていくでしょう。
なので、同じような人を好きになり、同じような恋愛の躓きをしてしまうことが減っていくはずです。
では具体的に、見捨てられことへの不安と怖れを解消するには、どうすればいいのでしょう。
心に「確かさという芯」を回復させよう
「あの時も、そしてこの時も、私は自分が手に入れたいことに向かって、励んでいたよな」
このようなストーリーは、あなたの人生にはきっとあるかと思います。
しかしながら、人はひどく落ち込んだり、不安にかられているとき、そうした「自分を生きたストーリー」を忘れてしまっています。
そして、ただただ「自分はダメだ」「もう、どうすることもできない」と憂鬱になってしまっているのです。
つまり問題に支配されているのです。
見捨てられ不安という問題に支配されると、いつまでも恋人のことばかり考えてしまいませんか?
「あの人は、今頃、どうしているのかな」と日常生活に支障が出るくらい、恋人のことばかり考えてしまうものです。
そして不安という問題が、頭から離れなくなります。
「恋人が私から立ち去っていくこと」を想像しては、とても苦しくなるのです。
そうなると、自分の人生を生きているとは言えなくなります。
まさに「恋人あっての自分」です。
それは自分の人生の主導権を握っていない状態です。
人生というクルマの運転を、誰かに任せていては、自分が行きたい場所に行けないでしょう。
恋愛をするたびに、誰かと親密な関係になるたびに、思い悩んでしたら、ならば孤独の方がマシだってなります。
けれど、孤独な人生なんて、あなたは望んでいないはずです。
しかし、人間関係を深めると「嫌われたかも」「別れられるかも」と不安になるならば、どこにも安心は見つからないでしょう。
その安心感を求めて、たとえば恋愛にのめり込んだり、
友人からの承認を強く欲しがったりすると、
ますます「嫌われたらどうしよう」「私はこの人がいなくなると生きていけない」と不安におそわれるでしょう。
そうです。外に安心感を求めると、必ず失いたくないという想いが強くなって、見捨てられ不安を感じてしまうのです。
ですから、自分の心の中に「確かさという芯」を回復させましょう。
強くならなくてもいいのです。
鋼のメンタルなんていりません。
ただただ安心できる、安堵感を感じられる自分になるのです。
そのために自分のなかに「確かさ」を回復させるのです。
見捨てられ不安とは、自分という存在への不確かさが原因でしたよね。
「自分は自分でいいのかな」という不確かさ(不安定さ)が、見捨てられ不安をつくります。
だからこそ、自分のなかに「確かさという芯」を根づかせましょう。
そうすれば「あなたはあなた。私は私」という関係を自然と作ることができます。
私は私。私は私であっていいんだ。
という想いが、あなたに安心感をもたらします。
もし、あなたが自分ひとりで不安感に対処できないのでしたら、私と一緒に見捨てられ不安を解消していきませんか?
その具体的なやり方については、こちらのページをご覧ください。
米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
わたなべいさお
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