自己肯定感を上げるためには自由な試行錯誤が必要です

自己肯定感とはなんでしょうか?

それは「たとえ自分は失敗したとしても私は大丈夫なんだ」という感覚のことです。

「失敗をしない。失敗してもぜんぜん平気」・・・これが自己肯定感の高さではありません。

メンタルが強いのが、自己肯定感の強さの証明ではないのです。

「たとえ失敗しても自分は仲間から支えられる。次こそ、上手くやれる」

これが自己肯定感が高いと言えるのです。

では、どうすればそういう感覚は得られるでしょうか?

それには自由な試行錯誤が必要です。

自由にやりたいことをやってみて、それに他人が承認してくれて「自分はだいじょうぶだ。次こそ上手くできる」と思えることで、自己肯定感は得られるのです。

なので仲間に支えられながら自由に身動きが取れて、やりたいことがスムーズに出来ること。

これこそが、自己肯定感を上げるために必要不可欠なのです。

自己肯定感を得るには自由な試行錯誤が必要です

あなたが自由に試行錯誤したとしましょう。

その試行錯誤に対して他人から、こんなふうに認められたとします。

「よくやったね」

「残念だった。けど次こそ上手くできるよ」

そしたら、あなたはどう思いますか?

「じゃあ次も頑張ろう」あるいは「次こそ上手くやろう」と意欲をもてます。

そして新たな試行錯誤を始めます。

そういった循環を通して、あなたは自己肯定感を獲得できるのです。

試行錯誤する→他人から承認される→「次も頑張ろう」あるいは「次こそ頑張ろう」と思える→「たとえ私は失敗しても大丈夫なんだ」と感じられる→自己肯定感が得られる→試行錯誤できる→他人から承認される・・・以後、繰り返す。

ということは、まずは自由な試行錯誤があってはじめて自己肯定感は得られるのです。

「何かをやってみた」という経験を通じて、人は他人から認められます。承認されます。

そして「たとえ私は失敗したとしても私は私でいられるんだ」と思えます。

ですから、試行錯誤があってこそ「私は私でいいんだ」という自己評価は高まるのです。

そうではなくて、何らかの理由で身動きがとれないならば、試行錯誤はできません。

何か新しいことに挑戦したり、やりたいことが出来ないならば、どうなるでしょうか?

人から「よくやったね」とか、「ここを工夫したら今度こそ上手くいくよ」と承認されることもありません。

周囲からの承認がないと、やる前から不安になるかも知れません。

「やっぱり、やめておこう」と行動できずに終わるかも知れません。

そうなると、自分の行動に対する「手ごたえ」は感じられません。

「こうすれば、上手くいくんだ」「こうしたら、上手くやれないんだな」という経験を積むことができないのです。

自分から動くことなくして、承認も得られませんし、自己を肯定する機会もありません。

自分でやってみてこそ、自己を評価できるのです。試行錯誤なくして、自分に自信は持てません。

つまり、自由な試行錯誤の乏しさが、自己肯定感の低さの原因なのです。

では、どうして試行錯誤できないのか?

では、どうして試行錯誤することができないのでしょうか?

「それは、自信がないからです」

「自己肯定感が高いと行動できるのに」

と、思われたかも知れません。

いえいえ。それは違うのです。

何があなたの身動きを取らせなくしているのか? ここを考えてください。

すんなり「やりたいこと」が出来ないのは、なぜか?

すんなりと行動を起こせないのは、どうしてか?

何が試行錯誤をさせないように、しているのか?

それは、引き裂かれているからです。

相反する2つの感情に引き裂かれていると、人は試行錯誤できません。

たとえば、こんなふうに「引き裂かれている」と身動きが取れなくなります。

変わりたいのに、変わるのは怖い

成功したいけど、失敗だけはしたくない

これがあれば上手くいくのに、ないから出来ないんだ

などなど「相反する2つの感情」に引き裂かれていると、人は身動きが取れなくなります。

試行錯誤できなくなります。

他人からの承認も得られません。

「よし次も頑張ろう」「こんどこそ上手くやろう」という意欲も湧きません。

意欲がないと、行動するのは難しくなります。

つまり悪循環に、はまってしまいます。

ますます試行錯誤が難しくなりますから、自己肯定感は低いままになります。

ですから「自己肯定感が低い原因は自信のなさのせい」ではないのです。

「相反する2つの感情」に引き裂かれていたから、なのです。

あなたが悪いわけではないのです。

自信がないからではないのです。

不安が試行錯誤を難しくさせている

自信は、何かをやってみた後から身につきます。

よって最初から自信を求めなくてもいいのです。

高い自己肯定感も自信もいらないのです。

何かをやってみることで自分を知ることが出来ます。

自分を知らずして、自己評価はできません。

やはり「やってみる」ことが、とっても大切です。

「そうは言っても、すんなり行動できないんだよ」と思われたら、、、

それは「不安だから」ではありませんか?

試行錯誤をすることで、自己肯定感は身に付きます。

しかし「やりたいけど。できない」みたいに身動きが取れないなら。

それは不安だからではないですか?

強い不安があるから、「やってみよう」と行動に起こせないのではありませんか?

あなたが機能不全家族で育つことで、不安を植え付けられていたら。

その不安を消し去ることで、自己肯定感を得られるでしょう。

このことについては、以下のリンクのページでふれていますので、ぜひお読みください。

機能不全家族をサバイブした人が抱える不安感のサイズを小さくする。
家族問題で悩んでいる方へのカウンセリングを実施しています。機能不全家族における悩みをひとりで抱えないで、ぜひカウンセラーにご相談ください。親子・兄弟姉妹・嫁姑・親戚との関係に悩む方にとって、誰かに苦しみを打ち明けることは解決のための一歩です。どうか孤独のなかで深刻にならないでください。

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