アダルトチルドレン克服のために自己認識を疑ってみよう

アダルトチルドレン克服のために透明になっている自己認識を見つけよう

アダルトチルドレンの苦悩には、いろいろあります。

今回は「自分という存在への不安」について取り上げます。

あなたは、こんな不安感にさいなまれていませんか?

「自分はここにいていいのだろうか」

「私は私でいいのだろうか」

「私には居場所がない」

こうした悩みは、自分という存在への不確かさによって起きます。

アダルトチルドレンは、いつも不安でいっぱいなのです。

そして、その不安を消したくて、誰かの承認を欲しがります。

この承認欲求がアダルトチルドレンに苦しみをもたらします。

承認された時は嬉しくなります。

そうでない時は不安になります。

こうした感情のアップダウンは、とてもしんどいものです。

「誰かに認められたい」

こうした承認欲求が強すぎると、認めてもらうためには、なんでもしてしまいます。

過度に頑張ります。

他人の目を気にしながら、嫌われないように頑張ります。

認められるまで、さらに頑張ります。

けれど、その頑張りによって苦しくなるのです。

理解されたい。認められたい。だから頑張る……すると、いつしか生き難くなるのです。

つまりアダルトチルドレンの生き難さが悪化するのです。

ですから「誰かに承認されないと不安でたまらない」ことを克服する必要があります。

では、どうすればいいのでしょうか?

それは、自己否定的な自己認識を見つけて、疑うことです。

自己認識とは「自分のことを、どう見なしているか」というものです。

なかでも自己否定的な自己認識を疑うことで、過度な承認欲求を止めることが出来ます。

「私は、こんな人間だと思っていたんだ! けど、それって本当なのか?」

こうしたプロセスによって、アダルトチルドレンの苦しみは克服されるのです。

アダルトチルドレンが抱える存在不安

アダルトチルドレンは、いつも自分という存在への不安を抱えています。

「私は私でいいのだろうか?」

「私は、ここにいていいのだろうか?」

このように、「自分という存在」への不安を抱えているのが、アダルトチルドレンです。

アダルトチルドレンは、この存在不安を埋め合わせたくて、強い承認欲求があります。

誰かに自分のことを認めてもらいたいのです。

自分という存在への保証が欲しいのです。

「あなたは、あなたでいいんだよ」と、誰かに自分のことを認めてもらうことを渇望しています。

自分のことが承認された時は、とても嬉しいです。

しかし、こうした嬉しさは長続きしません。

だから、すぐに不安になります。

なのでアダルトチルドレンの人は、いつも誰かに自分のことを認めてもらいたくて、右往左往しています。

承認されたら嬉しい。

けれど、認められないとどん底に落とされた感じになります。

まるで太陽の光でぽかぽかしている時と、どしゃぶりの大雨にさらされる時が、交互にやってくる感じです。

つまりアダルトチルドレンにとって相手からの承認は「命綱」なのです。

あなたが相手の顔色を気にするのは、相手からの承認が「命綱」だから。

だからどうしても相手の反応に一喜一憂してしまいます。

自分の期待通りの反応が返ってきたら嬉しくなります。

自分の努力が理解されないと、落ち込みます。

自分なりに頑張って、良い結果が出ると嬉しい。

けれど、その結果について誰からも認められないとなると、落ち込みます。

落ち込むたびに、ある人はこう思いました。

「だめだ! こんなことで落ち込んでいてはいけない!」

「心を強くしなければいけない」

「メンタルを強化しないといけない!」

だから、認められるために、無理をして相手の期待と要求を飲みこみました。

周囲から認めてもらうために、業績を上げるべく全力で仕事をしました。

けれど、事態はかえって悪化したのです。

ある人は、自分の頑張りが認められないので「もう私は生きていても仕方がない」と、ひどく落胆しました。

別のある人は、上司の期待と要求を無理してこなそうとした結果、疲弊して倒れてしまったのです。

どうして、こうなるのでしょうか?

やはり心が弱いから?

メンタルを強化すべきなの?

いいえ。違います。

自分のことを認められたい気持ちが強すぎるからです。

アダルトチルドレンは、絶えず寂しさと深い悲しみを抱えています。

それは「自己という存在への確かさ」に乏しいからです。

だからといって、これからも永遠に「私のことを認めてもらいたい」と渇望しますか?

そうじゃないですよね。

だって、認めてもらわないと私は生きていけない・・・こういう想いがあなたを苦しめるのだから。

では、どうすればいいのでしょうか?

そのためには「当りまえになっている自己認識」を見つけることなのです。

盲点になっている自己認識

自己認識とは「自分ってこういう人だ」というものです。

あなたは、ご自身のことをどう見なしていますか?

たとえば、あなたはこんなふうに「自分のこと」を見なしていませんか?

  • 私は人から大切にされない。
  • 私はダメだ。
  • 私は価値がない。
  • 私は幸せになる資格がない
  • 私は誰からも好かれない

……これらの「私は〇〇〇だ」という言葉が「疑いの余地の無い事実」だと信じ込んでいたら、、、

どうなるでしょうか?

人生は「苦しみ」へと曲がっていくでしょう。

いつも同じところで、同じ失敗をしてしまうはずです。

なんだかいつも被害者の気分になってしまいます。

人は自己認識に従って生きます。

自己認識どおりに人は生きてしまうのです。

「私はダメだ」「私は悪い」と信じていたら、その通りの人生になります。

「やっぱり私はダメだ」「私が悪いからだ」と思わされることが多くなるのです。

けれど、あなたを苦しめる自己認識とはたいてい、透明になっています。

だから、知らぬ間に苦労をしてしまうのです。

つまり、あなたを苦しめる自己認識は、あなたにとって「当たり前すぎて」盲点になっているのです。

だから「なぜ、いつも悲しくて、寂しくって、頑張っても報われないんだろう?」となるのです。

ですから、自分のなかにある「盲点になっている自己否定的な自己認識」を見つけて、疑って、消し去る必要があります。

たとえば、次のような自己認識によって、知らぬ間に人生が動かされていたら、、、

人生は思い通りに行かなくなるでしょう。

  • 「こんな自分は許せない」
  • 「こんな自分は、みっともない」
  • 「私は人生の負け組だ」
  • 「自分の弱さは人に知られてはいけない」
  • 「自分には価値がない」
  • 「自分はダメだ」
  • 「私は人から大切にされない存在だ」
  • 「悪いことが起きるのは、すべて自分のせいだ」
  • 「こんな私なんて誰も好きになってくれない」
  • 「自分は必要とされていない」
  • 「自分には何か抜け落ちている感じがする」
  • 「私には居場所がない」
  • 「私は私であってはいけない」
  • 「こんなに生きづらいのは自分だけだ」
  • 「私のことなんか誰にも理解されない」
  • 「自分には幸せになる資格なんてない」
  • 「本当の自分が知られると私は人から嫌われる」

・・・いかがでしょうか?

上にあげたような「自己否定的な自己認識」こそが、あなたを苦しめるのです。

「なぜか、いつも上手くいかない」

「どうして、こうも寂しさがつのるのだろう」

「いつも誰かに認めてもらいたい」

「頑張っているのに、空しいのはなぜだろう?」

「恋人の愛情が信じられない。だからいつも不安だ」

・・・どうしてそう思ってしまうのか?

それは、あなたを苦しめる「盲点になっている自己認識」が、あなたを支配しているから。

だからこそ、承認欲求を求めて奔走する前に、立ち止まってみるのが重要です。

さらに努力を重ねて頑張る前に。

全力で走り出す前に。

次の恋愛に全力疾走する前に。

目の前の業務や家事、介護に没頭してしまう前に。

ちょっと立ち止まってみるのが、とても大切なのです。

このままで、いいのだろうか?

今までの生き方でいいのだろうか?

しんどければ、それは重要なサインなのです。

「走り出すのではなく、もっと自分を見つめ直してよ!」という心の言葉を感じて欲しいのです。

けれど自分自身のことが「わからない」のがアダルトチルドレンですよね。

なので私と一緒になって「本当の自分」を見つけませんか?

そのためにあなたを支配しているネガティブな自己認識を見つけませんか?

そのために、私はあなたのために次のページを用意しました。ぜひご覧ください。

機能不全家族をサバイブした人が抱える不安感のサイズを小さくする。
家族問題で悩んでいる方へのカウンセリングを実施しています。機能不全家族における悩みをひとりで抱えないで、ぜひカウンセラーにご相談ください。親子・兄弟姉妹・嫁姑・親戚との関係に悩む方にとって、誰かに苦しみを打ち明けることは解決のための一歩です。どうか孤独のなかで深刻にならないでください。

コメント