「長女」ではなくて「あなた」になりませんか?
あなたには、こんな疑問はありませんか?
「機能不全家族で育った長女の私って、家族からどんな影響を受けているの?」
なんだか「長女体質」という言葉があるようですね。
長女は次女や三女とはちがって、長女ならでは特質があるって、よく言われていますよね。
さらに機能不全家族で長女として育ったことで、自分に何か特徴があるのだろうか? と思わされますよね。
そこで、私はあなたにお伝えしたいことがあります。
機能不全家族で育った長女だからと言って、自分をネガティブに規定する必要はないですよ。
「長女のあなたには、こんな気質があります」と、規定されることはありません。
むしろ「私って長女体質だから・・・いつもこうなるんだ」といった思い込みを持ってしまうと、かえって「長女体質」に縛られるでしょう。
長女といっても「長女」の数だけ人生はあります。
人は指紋のように人それぞれに違いがあるから。
あの長女さんと、かの長女さんはまったく違うから。
「長女」の数だけ人生はあるのですから「あなたは、長女だからこうだ」と、決めつけられない。
あなたの人生をいちばんに知っているのは「あなた」です。
あなたは「あなたの人生」の専門家なのですから。
「あなたは責任感の強い人だから・・・」「あなたは長女気質だから、そんな考え方をするのです」と、他人は言うかも知れません。しかし、他人はあなたの何を知っているのでしょうか。
そうは言っても「機能不全家族で育った長女ゆえに、生きづらさを抱えている」と、あなたは思い悩んでいるかも知れません。
でしたら、私はあなたにこのようにお伝えしたいです。
「いろんなあなたがいてもいい」
「自分自身のなかにいろんな私がいる。多様な私がいる」
最近、多様性の時代だといわれています。
その多様性とは、いろんな人がいるという意味で使われています。
けれど本当の多様性の意味とは、自分自身のなかに「いろんな自分がいる」ということなのです。
自分には、真面目な部分もあります。ユーモアが好きな自分もいます。弱い自分もいます。優しいところもあります。
とてもじゃないですが、ひとりの人間を「長女だから、あなたはこうです」みたいに規定することは出来ないのです。
なぜなら自分自身のなかに「いろんな私」がいるから。自分って多様な存在だから。
よって「長女」という言葉で自分のことを規定するよりも、「あなた個人」として生きてみませんか?
しかしながら、
- 自分を縛る思考の癖から抜け出せない
- 自分に自信が持てない
- いつも思い通りに行かない
- 同じようなところで躓いてしまう
- どうしても母親の言葉に縛られる
- ネガティブ思考が強い
などと、あなたは思い悩んでいませんか?
そしてまた「悩みの原因は、母親との関係にあるのではないか」と考えているのでは?
もしそうであるならば、次の章がきっとお役に立つでしょう。
思い通りに生きられないならば
自分に自信が持てない。言いたいことが言えない。何事もネガティブに考えてしまって身動きが取れない。思い通りに生きられない。
このように思い悩む女性・・・長女の方は少なくありません。
あなたには、こんな思い悩みがありますでしょうか?
- いつもマイナス思考なので、自分を責めたり、相手を疑ってしまう。
- 自分に自信が持てない。
- どんなこともネガティブに考えてしまう。
- 自分の判断に自信が持てない。
- 職場で同僚から指摘されると「自分はダメだ」と強く自責してしまう。
もし、このような思い悩みに苦しんでいたら、母親からのメッセージに縛られているからかも知れません。
母親からのメッセージとは何か? について考えるためには、機能不全家族の特徴をまずは知ってください。
機能不全家族の特徴とは?
機能不全家族では、次のような特徴があります。
「子どもは、親の期待と要求を満たさなければいけない」
「子どもは、親の期待と要求を満たしてからでないと、自分自身の欲求を親から満たせてもらえない」
こうした特徴があるために、子どもは母親の期待と欲求を満たすために、頑張ってしまうのです。
それでは子どもである娘に母親は、どんな期待と要求を差し向けるのでしょうか。それは以下のようにまとめられます。
- 「夫婦の不満を抱えている母親を、娘は慰めるべきだ」
- 「お母さんを悲しませないでね」
- 「イライラしている母親に、娘は気を使うべきだ」
- 「私を置いて家を出てはいけない」
- 「娘は、母親の味方でいるべきだ」
- 「いつまでも喜ぶんじゃないよ」
- 「娘は、母親より幸せになってはいけない」
- 「娘は、母親の言うことを聞くべきだ」
- 「母親よりも娘は偉くなってはいけない」
- 「あなたが何かを決める前に、母親に知らせなさい」
- 「娘は勝手に何かを決めてはいけない」
いかがでしょうか?
上記のような「母親の期待と要求」を満たすことを、長女の方ほど強く求められてきたのではないでしょうか?
こうした「母親の期待と要求」を自分の中に内面化している人は少なくありません。
では「母親の言葉」を内面化するとあなたにどんな影響がもたらされるでしょうか。以下の通りにそのことを説明いたしましょう。
母親の言葉を内面化するとどうなるか?
「母親の期待と要求」を自分の中に内面化しているとは、母親からの言いつけを自分の考えにしてしまっていることです。
「母親からの言いつけ」を自分の考えにしてしまうと、自分自身のことを後回しにしながら生きることになります。
つまり、自分のやりたいこと・欲求・感情・意見を抑え込んで生きることになります。これが大人になってから生きづらさに苦しみことになるのです。
では自分のことを後回しにしていると、どうなるでしょう。このことを次の項でお話します。
自己決定権の喪失
自分自身のことを後回しにして他人の期待と要求に応えることを優先にしていると、どうなるでしょうか。
まずもって「自分は何をしていいのか」「自分は何を望んでいるのか」が、分からなくなります。つまり自分で決めることが出来なくなるのです。
幼い頃から、母親の期待と要求を満たすことを優先にして自分の欲求・意志を抑え込んで生きていると、「じゃあ、自分は何をしたいのか?」と困惑を感じることが多くなるでしょう。つまり自己決定権を喪失してしまうのです。
そもそも機能不全家族では子どもの自己決定権は尊重されません。子どもが何かをするたびに「お前にはムリだ」「お母さんの言うことが聞けないの?」と、たしなめられるからです。
たとえば子どもが「この服を買いたい」とショッピングモールで親に伝えたとしても、「お前にはそれは似合わない」「お母さんはこっちの方がいいと思うわ」といった具合に、子どもの自己主張は無視されるのです。
子どもが自分なりに何かをやろうとしても、親はそれを認めようとしません。子どもの自由な態度をひどく嫌うのが機能不全家族なのです。
なぜなら親の期待と要求を満たすことが優先されて、子どもの欲求はないがしろにされるのが機能不全家族だからです。
つまりそんな家族では、子どもの自己決定権は否定されるのです。
自己決定権は人が幸せになるための条件です。自分のやりたいように出来るといった条件があればこそ、幸福を人は感じられるのです。
さらに言えば、自己決定権があるからこそ、人は自信を持つことが出来るのです。
自己決定権がないと自分の判断で何かを決めて行動しにくい。すると「これが、私なんだ」「自分はやりたいことをやっても大丈夫なんだ」という手ごたえを実感できませんから自信を持つ機会に乏しくなる。
「自信がない」のは性格に問題があるのではありません。自分で決めて行動して結果を出す機会に乏しいゆえなのです。
ですから自分の人生に自己決定権を取り戻すことが、自信回復には必要なのです。
しかしながら、じゃあ自信をつけようと思っても、今度は「自分は何がしたいのかわからない」問題が浮上するのではありませんか?
とりわけ親の言いつけを内面化している人ほど「自分は何をしたいのかわからない」「自分がわからない」と悩みがちです。
ことほどさように「親の期待と要求」「親の言いつけ」を内面化している人ほど「自分に自信が持てない」「思い通りに生きられない」「自分のことがわからない」「自分は何をしたいかわからない」悩みをかかえるのです。
自分の中に「ものさし」がありますか?
たとえば「自分よりも相手のことを優先にしてしまって、いつも自分を犠牲にしてしまう」ならば、それは自己判断の基準が自分の中になくて、外部にあるからです。
幼い頃から「母親の言いつけ」を守り、自己決定権を母親によって奪われてきたならば、自分自身の中に判断基準を持つのが難しくなります。
自分自身の中に判断基準がないというのは、自分の中に「ものさし」がないということです。
「ものさし」が自分の中になくて外部にあると、自分自身の考えを信じることが出来なくなります。
自分の考えを信じることが出来ないと、周囲の人たちの目線や評価に振り回されやすくなります。自分の中に基準がないので周囲の人や相手の基準を優先してしまうからです。
そうなると、自分なりに行動して試行錯誤することが難しくなります。身動きが取れず、行動しずらくなります。
すると、行動の結果として得られる「手ごたえ」を感じられないので、いつまでも自信が持てないのです。
自分なりにやった結果として「私はこれでいいんだ」という手ごたえがあればこそ、「自分はこれがやりたいんだ」と思える。
ということは「自分は何がしたいかわからない」「自分がわからない」というお悩みをかかえていたら、自由に試行錯誤をすることをおすすめします。そのためには「ものさし」を自分の中にもちましょう。
自分の中に「ものさし」がなくて、「ものさし」は母親の言葉の中にあるとしましょう。すると、何かやるたびに「母親の考えに逆らってはダメだ。やめておこう」となるでしょうから、自分なりに試行錯誤して行動することが出来なくなる。自分の人生は親次第になるでしょう。
ひるがえって、自分を信じて自分で決めて行動することを始めると、自分に手ごたえを感じられてきます。そうすることで、自分に軸ができます。
ですから「母親の期待と要求」「母の言いつけ」に応えるのをやめることが、自信を取り戻す第一歩ですし、主体性を回復する道筋なのです。
「自縛の言葉」を自分に言い聞かせていませんか?
「私は、これでいいのかな」と、いつも自分自身をモニターされているような感じがしませんか? そうであるならば「母親からの言いつけ」を守り過ぎているせいかも知れません。
「母親からの言いつけ」を守ることが常態化すると、いつしか自分自身に「こうあるべきだ」という言葉を言い聞かすことになるのです。
「こうあるべきだ」「自分はこうでなくてはいけない」・・・といった言葉を、あなたは言い聞かせていませんか?
「自分自身に言い聞かせている言葉」に気づくことで、「それって、母親が常に私に言っていたことだ」「ああ、私って未だに母親の言いつけを守っているんだ」ってことが理解できます。
機能不全家族で生まれ育った人には、自分自身に言い聞かせている言葉があります。そうした言葉はたいてい、自分のことを縛りつけます。
つまり「自縛の言葉」を自分自身に言い聞かせているせいで、生き難くなるのです。
ではどうして「自縛の言葉」を自分に言い聞かせているのでしょうか?
それは「母親の言いつけ」から外れないためです。
母親の期待と要求を裏切らないために自分自身に言い聞かせているのです。「私は、こうあるべきだ」といった具合に・・・。
次にあげるのは「機能不全家族で生まれ育った人が、自分自身に言い聞かせている自縛の言葉」のリストです。一度、目を通してみてください。
- 相手の言うことを自分は守らないといけない
- 失敗をすると自分の評価は下る
- きちんとちゃんとしないとダメだ
- 「女性らしく」ふるまうべきだ
- 他人に必要とされる人間になるべきだ
- 間違ってはいけない
- 人に迷惑をかけてはいけない
- 他人に無視されたり拒絶されるのは怖いことだ
- 弱音を吐くのは情けない人間である
- 人のお世話になってはいけない
- たくさんの人から必要とされなければいけない
- 他人からの期待と要求には何があっても応えるべきだ
- 人に何かを頼むのは良くないことだ
- 目上の人からの要求は飲むべきだ
- 自分が正しいことを証明したい
- 自分だけ楽しむのはいけないことだ
- 自己主張はわがままである
- いつも明るく元気でなければならない
- 人と対立してはいけない
- 男は裏切る
- 他人と自分の意見が違うと居心地が悪くなる
- いつだって積極的に行動するのは良いことだ
- 雰囲気が悪くなるくらいなら相手の意見に同意すべきだ
- 機嫌の悪い人がいたら、気分を良くしてもらうべきだ
- 自分さえ我慢すれば問題は解決できる
- 友人と意見が違うのが分かると、落ち着かなくなる
- 人から嫌われたら大変なことが起きる
- 一度決めたことは絶対に撤回してはならない
- 問題の解決は途中で放棄せずに最後までやるべきだ
- やりたくないことでも、最後までやり遂げないといけない
- 私の正しさは誰かに同意されなければならない
- 自分は誰からも好かれて認められるべきだ
- 自分は幸せになれない
- 私なんて誰にも理解されない
- 一度でも失敗するともうダメだ
- 失敗は恥だ
- 頼りがいのある人間にならなくてはいけない
- 強くないといけない
- 女性らしく生きなければいけない
- お金がないと生きていけない
- 失敗すると人から嫌われる
- みんなが出来ることは自分も出来ないといけない
いかがでしょうか? 思い当たる言葉はありましたか?
もし、あなたが、、、
- 「自主的に何かをしようとしたら、足を引っ張られる感じがする」
- 「いつも思い通りに行かない」
- 「やる前から、あきらめてしまう」
- 「つい我慢をしてしまう」
という想いがあるならば、それは自分を縛る思考の癖があるからでしょう。
そんな「自分を縛る思考の癖」があなたに「ささやく」言葉があります。
そのささやきの言葉が、先ほど列記しました「自縛の言葉」なのです。
「自縛の言葉」が、母親との関係に根ざしたものであるならば、今こそ機能不全家族における母娘関係を見直しませんか?
あなたに生き難さがあるならば、「母親の言葉」「母親のまなざし」から抜け出しませんか?
どんな言葉が、あなたを縛っているのでしょう。
どのような母親のまなざしが、あなたの足を引っ張るのでしょう。
それを探して、見つけたいですよね。
けれど自分のことは、自分自身のことがわからないものです。
人間には盲点があるので、自分自身のことがいちばん分からないのです。
ですからご自身の努力では状況を変えることが出来ないと思われたら、お悩みについて私に聴かせていただけないでしょうか?
私はあなたの味方になります。私は心理セラピストとして最善を尽くします。
漠然とした不安、むなしさ、さみしさ、憂鬱さに悩んでいたら、ご相談に応じています。
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米国催眠士協会認定ヒプノセラピスト
わたなべいさお
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