共依存克服のために「自分を生きよう」

共依存とは、なんでしょう?

「自分のために生きるのではなくて、他人のために生きる」

「自分のことは後回して、他人のことばかり考え、他人の顔色を気にしながら生きる」

これが共依存です。

いつも「他人のために」「他人の期待と要求を満たすために」がんばってしまう。

そうなると、頭のなかは「他人のことば」「他人の問題」「心配事」「不安」でいっぱいになります。

なので気がつけば、「なんだか、いつも空しい」「何をやっても報われない」という気持ちで心が沈んでしまいます。

ネガティブな感情に支配されて、激しく落ち込んだりします。

「私ってなんだろう?」「私をどこまで出せばいいんだろう」と、自分というものがわからなくなったりします。

もし、あなたがそのような漠然とした生きづらさと不安感に悩んでいたら、、、

共依存の生き方を見直して「自分のために」生きてみませんか?

あなたが共依存という道を歩んできたならば、

「自分を生きる」という道筋を選ぶことで、共依存は解消されていきます。

では、どうすれば共依存の生き方を抜け出して、自分の思い通りに生きられるでしょう。このことを考えてみます。

あなたは「家族の問題」に頭を悩ましていませんか?

私自身、いつも憂鬱で、急に不安を感じたり、自信を失ったりする人間でした。

頭に気になることが引っかかっていました。

いつも心は心配事、不安、悩み事でいっぱいでした。

それはどこからやって来たかと考えると、家族の問題だったのです。

幼い頃から、そして大人になってからも「家族の問題」が私の足を引っ張るのです。

友達と遊んでいても、ふと「家族の問題」が気になるのです。

そして問題に気を取られてしまうのです。

ですから、心の底から遊んで愉しむ経験がありませんでした。

ひょっとして、あなたも私と同じような悩みをもっていませんか?

家族の問題にはいろいろあるでしょう。

両親が不仲であるとか、

家族の誰かが病を抱えていて、その対応にみんなが大変な想いをしているとか、

大きな借金があるとか、異性の問題があるとかで、喧嘩がたえないとか、

家庭に飲酒にふける人がいたりとか、

・・・このように家庭内に問題があると、そのせいで家族はいつも心が沈んでしまいます。

そしてまた、家族の問題を解決するために娘や息子は「役割」を身につけます。

ある娘さんは問題を解決するために「世話役」というケアの役割を身につけるのです。

ある息子さんは「優等生」という「役割」を生きることで、問題に立ち向かうのです。

こうして家庭に問題があると、子どもたちは「役割」を身につけて生きるのです。

そして大人になっても「役割」を身につけて生きると、生き方が「共依存」になってしまうのです。

自分を生きるのではなくて、「役割」として生きることで、共依存の生き方になってしまうのです。

つまり共依存とは、子どもの頃に身につけた「役割」を未だに身につけていることで生じてしまうのです。

家族のメンバーは、「役割」を生きることで、不安定で波乱に満ちた家族をサバイブします。

なぜなら「自分のために」生きると、苦しい現実がさらに辛く感じられるからです。

よって自分を守るために、人は「役割」を演じて生きることで、辛い家族の状況を乗り越えようとするのです。

しかしながら、「役割」として生きることによって、人は「共依存という生きづらさ」に悩んでしまうのです。

「役割」を演じて生きると共依存になる

共依存とは、「役割としての自分」を演じて生きているのです。

「役割としての自分」とはどういうことでしょうか?

それはかつて、幼少の時の家族関係において身に着けたものなのです。

子どもは家族のなかで生き残るために「役割」として生きます。

「急に喧嘩が始まる」「約束が守られない」「親がいつも不機嫌」など、混乱や矛盾の多い家庭では、次にどんなトラブルが起きるか予測ができません。

そこで、子どもは「役割」を演じることで、一貫性や安定性を確保して生き抜こうとします

混乱や矛盾の多い家庭・・・つまり問題をかかえている家庭では、子どもは生き抜くために出来る限りのことをするのです。

つまり次のような【4つの役割】を担うことで生き抜こうとするのです。

  1. 優等生(ヒーロー)
  2. 世話役(ケアテイカー)
  3. 透明な存在(ロスト・チャイルド)
  4. 反逆者(スケープゴート)

そして多くの人がこれらの「役割」のいくつかを担いながら、成人します。

つまりは、大人になってからも「役割」にそった思考・行動のパターンを守るのです。

すると、以下にあげる【5つの特徴的なパターン】で生きることになるのです。

  1. 他人をコントロールしたがる
  2. 完璧主義
  3. 白黒思考
  4. 過剰な責任感
  5. 感情を避ける

この5つの特徴的なパターンは、大人の「あなた」を生きづらくさせます。

「5つの特徴的なパターン」とは、とても硬直した生き方です。

子どもの頃に身につけた「役割」は、大人になったあなたを硬直した生き方へと導くのです。

つまり共依存の生き方をしてしまうのです。

ですから、過去の子ども時代に身に着けた「役割」を脱ぎ捨てることで、共依存の生き方をやめることができるのです。

「役割」ではなくて「自分」を生きよう

子どもは、混乱や矛盾の多い家庭を生き延びるために「役割」として生きるのです。

そして、大人になっても「役割」を生きてしまう。

よって、共依存になってしまうのです。つまり、

「自分自身」を生きるのではなくて「役割」を生きる。これこそ共依存の生き方なのです。

ですから、共依存をやめるために「自分」を生きる道を選びましょう。

ちなみに、成人しても「共依存の考え方」で生きる……こういう生き方をアダルトチルドレンといいます。

もし、あなたが「役割」を生きるのではなくて、「自分を生きたい」と思っていたら。

もし、あなたが「親との関係が今の生きづらさの原因だ」と思われていたら。

「私は私として生きていいんだ」と思えないのは、親子関係に原因があるのでは? とお考えならば。

共依存の生き方をしてしまうのは、親子関係にあると思われていたら。

そして共依存を根本的に解決したいと思われたら。

次のページがお役に立てられると思います。

ぜひご覧ください。

機能不全家族をサバイブした人が抱える不安感のサイズを小さくする。
家族問題で悩んでいる方へのカウンセリングを実施しています。機能不全家族における悩みをひとりで抱えないで、ぜひカウンセラーにご相談ください。親子・兄弟姉妹・嫁姑・親戚との関係に悩む方にとって、誰かに苦しみを打ち明けることは解決のための一歩です。どうか孤独のなかで深刻にならないでください。

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