恋人から「もっと愛して欲しい」と求められるのを嫌う人がいます。
恋人と同棲することや、結婚を求められると、距離を置く人がいます。
その人は、ひょっとして回避型かも知れません。
「親密さの回避」これが回避型の特徴です。
恋人から「もっと一緒にいたい」「一緒に暮らしたい」「結婚したい」といった具合に「親密さ」を求められると回避型の人は、重荷を感じるのです。息苦しくなり逃げたしたくなるのです。
そして、恋人との距離を置きます。LINEの既読・未読スルーを突然します。
連絡しないようになり、ついに音信不通になってしまう。
「付き合い始めは優しかったのに。なんで連絡しなくなるの?」
あなたは、そう思い悩んでいる最中かもしれません。
回避型の人は、他人に優しくするのが得意です。
ですから回避型の人はモテます。他人から好意をもたれやすいのです。
しかし恋愛が始まると、ふたりの関係は上手くいかなくなる。
「もっと近づきたい」「距離を置きたい」・・・ふたりのニーズが噛み合わず恋の歯車は空回りするからです。
この文章を書いている私自身、親密な関係になると苦しくなる・・・そんな人でした。
では、これから「回避型愛着スタイルの男性と、その恋人の女性」との関係について解説しましょう。
- 既読スルーにどう対応するか?
- 結婚について、どう考えるか?
このあたりもお伝えしていきましょう。
「よりを戻す。また距離を置く」というサイクル
恋愛回避型の男性は、人に優しくするのが得意です。
そんな男性に魅了された女性は「この人は私を大切にしてくれるはず」と思います。そして、恋に落ちます。
優しい彼氏と一緒にいるのは楽しい。温かい気持ちになれるから。
なので「もっと私を愛して。優しくして」と、彼氏に強く求めます。
しかし、「もっと愛して、優しくして」という彼女の期待に応え続けることができないのが回避型の人なのです。
次第に彼女から距離を置こうとする彼氏。
いつもとは違う彼氏の態度に「どうしたんだろう?」と思った彼女は、LINEメールを送り続けます。
「どうしたの? 私を見捨てるの?」「もうお別れなの?」
けれど、彼氏から返事はありません。デートの誘いも減りました。
やっと彼氏に会えた日のこと。
「もっと、私を大切にしてよね」と、彼氏に伝えました。すると、彼氏の態度はさらにそっけなくなったのです。
彼氏の態度の異変に気づいた彼女はパニックに。
「どうせ私のことなんかどうでもいいんでしょ!」と感情が大爆発しました。
その後の彼氏は、メールはおろか、電話にも出なくなりました。よって、二人の関係は破綻寸前に至ります。
しかし、最終的に彼氏は、彼女の元に戻ってくるのです。
なぜなら回避型の人は、ひとり寂しく悲しんでいる人を見逃すことができないからです。
落ち込んでいる彼女に気づいた彼氏は、「ごめんね。寂しくさせて」と彼女に優しくするのです。
(*このあたりが「やること」を済ませたら関係をフェードアウトする男性とは違うところです)
彼氏が戻って来たので彼女は大喜びです。
「行きたいところがあるの。こんどの休みはどう?」
彼氏に「あなたと一緒にいたい」という願望を伝え始める彼女。
「優しくして欲しい」「もっと私を大切にして」と強く求める方もおられるでしょう。
あるいは「今度こそ彼氏が私から立ち去らないように」と、恋人を束縛してしまう方もおられるかもしれません。
そうなると彼氏は、彼女との距離感にふたたび苦しくなるのです。
彼女の期待と要求を避けたくて距離を置き始めるのです。
「どうして最近の彼は、私に冷たいの?」と、悲しむ彼女。
そんな悲しんでる彼女に気づいた彼氏は、「ごめんね」と彼女を慰めるのでした。
回避型の彼氏は、孤独で悲しげな人を見過ごせず慰めたい人だからです。
つまり、「回避型の男性」と「その恋人の女性」の関係とは、よりを戻す、また距離を置くというサイクルが繰り返される傾向があるのです。
だったら同棲・結婚をすれば、彼氏をそばに置けるのでは? と考えることができるでしょう。
しかし他者との親密な関係を恐れる人は、結婚や同棲を避ける傾向があります。
「親密になると自分は束縛されて自由を失う」と信じているため、結婚に対して強い抵抗感を抱くからです。
では、どうして過度に親密になることを避けたがるのでしょうか?
このことを次の章で解説していきます。
親密さを避ける理由とは?
ではどうして彼氏・・・回避型の人は親密な関係を避けるのでしょうか?
黙って彼女から距離を置くのでしょうか?
その理由は、幼少期の親子関係にあります。
回避型の人が子どもだった頃、お母さんは悲しみの中で過ごしていました。
感情が不安定で悲しみに沈んでいるお母さん。
そんなお母さんを慰めるのが幼い頃の彼の役目だったのです。
お母さんを慰めることで、母親からの愛を得ようとしたのかもしれません。
そしてまた、母親も息子から優しくされるのを期待しました。
こうした親子関係のおかげで、息子は「優しくするのが得意」になったのです。
さらに、母親と息子の関係が深まります。
母親は、息子から優しくされるのを期待するようになりました。
子どもに頼り切るようになりました。
そしてまた、息子は母親の期待と要求に一生懸命に応じたのです。
息子は母親に抱え込まれたのです。息子と母親はタイトな関係だったのです。
そんな関係であっても、時には「お母さんの言うことは聞かないよ」と、息子は母親に主張しました。
すると、お母さんはこんなふうに息子に言い返すのでした。
「そんなふうに言い返されると、お母さんは悲しいわ」
「どうしてお母さんの言うことが聞けないの?」
「もう、勝手にしなさい!」
といった具合に、息子の主張を受け入れないのでした。
こうした体験・・・自己主張しても母親は聞いてくれない体験が重なると、息子はこう思いこんだのです。
「自分の言い分は受け入れてもらえない」「自己主張しても無駄だ」と。
この「自己主張しても聞いてもらえない」という考えは、大人になって持ち越されました。
なので、大人になって「ごめん。きみの要望には応じられない。しんどいんだよ」と恋人に素直に主張できないのです。その代わり連絡しなくなり黙って立ち去り音信不通を選ぶのです。
では、彼女との関係が親密になると重荷に感じるのは、どうしてでしょうか?
もし、その理由が過去の親子関係にあるならば、このように言えるかもしれません。
彼女から「より親密な関係」になることを望まれると、幼少期の母親とのタイトな関係を思い起こしてしまうからです。
過去の体験が、現在の恋愛関係に影響をおよぼしているわけです。
この関係どうすればいい?
「愛されることを激しく求める」人がいます。
愛されたい願望が強い人が回避型の彼氏と恋に落ちると、
その恋は、非常に不安定になるでしょう。
おたがいのニーズが一致せず関係が整合しないからです。
恋愛とは、おたがいのニーズの一致点に存在します。
整合をとるためには、おたがいが話し合いをしてニーズを確かめ合う必要があります。
一方的にニーズを求めると、恋愛関係は前に進みません。
やはり話し合いが大切です。付き合うことは話し合うことなのです。
話し合うことで、距離感が心地良いものになるはずです。
「愛情を渇望する人」「親密さを避ける人」・・・どちらも距離感にとても敏感だといえるでしょう。
ですから、おたがいが「ほどよい距離」で恋愛を育てる必要があります。
おたがいが自分自身のニーズを相手に伝えて、冷静に話し合うことで、ふたりの関係は安定するでしょう。
そこで、相手に受け入れてもらいやすい「ニーズの伝え方」は必須です。
相手を変えることはできません。けれど自分自身を変えることはできます。
おたがいの関係で自分がコントロールできることは? と考えてみましょう。
「相手に自分のニーズを伝える」ことは、自分でコントロールできますよね。
そこで、伝え方の秘訣のひとつをお伝えしましょう。
「急がない」・・・これが秘訣です。
急ぐと、コミュニケーションは上手くいかないから。
くれぐれも「ねえ、あなたの気持ち、私に話してよ」と言わないことです。そう言われることで、責められる感じがする、話したところで反論されるのでは? と警戒させてしまうケースがあるからです。
どういうことでしょう?
回避型の人の中には、次のように考えている場合があるのです。
「自分はLINEの既読スルーをした。返事をしなかった。彼女の期待に応えなかった。なので自分は彼女に怒られる。彼女から怒られるのは怖い」
つまり、こういうことです。
幼い頃、母親との関係はとてもタイトな関係だった。さらに母親からよく叱られ怒られた・・・このような体験を持つ回避型の人は、彼女に怒られることへの怖れをいだいている可能性があります(私がそうでした)。あくまでも可能性です。すべての人に当てはまるものではありません。
それでも次のことが言えるでしょう。
既読スルーをした彼氏を責めないこと。
「どうして連絡してくれなかったの!」「寂しかった私の気持ちをわかってるの?」と問い詰められると、距離感に敏感な回避型の人は逃げ出したくなるからです(こちらに問い詰めるつもりはなくても回避型の人からすれば重荷に感じてしまいやすいのです)。
そして、結果を求めないことです。
こちらから、メールを送るなどしてアクションを起こしても、結果をすぐに求めないことです。あくまでも急がないことです。
しかしながら、彼氏との関係が前に進まないと不安になるでしょう。
結婚をしたくて急いでいる状態なのかもしれません。
もし、そうでしたら、こんな質問をご自身にしてみてください。
- 「私は、何を味わいたくて恋愛をするのだろうか?」
- 「私は彼氏に何ができて、何ができないだろうか?」
- 「彼氏との関係で私は何を変えることができるだろうか?」
- 「どうしてこの人と私は結婚したいのか?」
- 「長い結婚生活において、私は何を手に入れたいのか? この人となら、それは可能なのか?」
急いで答えを出すことはありません。
ゆっくりお考えください。大切なご自身の人生ですからね。
最後に大切なこと2点お伝えします
連絡を断つ人すべてが回避型とは言えない
「連絡をしてこない人」のすべてが回避型ではありません。
ただ単に「やること」を済ますと連絡を断って関係をフェードアウトする人が実際にいるからです。
あるいは、仕事などが忙しく、連絡できないケースもあるでしょう。
相手は何か重要な決断に迫られ、うんうん唸っている最中かもしれません。
きちんと返事をしなければと考えるあまり、身動きが取れなくなっているかもしれません。
「どのように書けば理解してくれるだろうか?」と、思案中かもしれません。
「連絡しなかったことを彼女は怒っているのかな?」と、気にして返事ができないケースもあるでしょう。
メールの返事がない理由は様々だということです。
回避型の人は変わるか?
回避型の人は変わるか?
よくこんなご相談をいただきます。
「回避型の彼氏は変わりますか?」
「彼氏が変わってくれる」ためには何が必要でしょうか?
「変わる」ことの主体は彼氏ですよね。
つまり「問題に対する自覚」が彼氏自身にあるか? どうか? ここが鍵となってきます。
たとえば、こんな具合に彼氏自身に「問題に対する自覚」があるか、どうかです。
- 「どうして同じ恋愛のパターンを繰り返すのか? これで本当にいいのか?」
- 「なぜ俺はパートナーに素直に言いたいことが言えないのか?」
- 「自分は物事を重たく考える癖がある。気楽になりたい」
- 「どうしてパートナーと親密な関係へと踏み込めないのか?」
といった具合に、彼氏自身に問題への自覚がないと、変えることは出来ません。
「問題点への自覚」こればかりは本人次第です。
なんびとも他人を変えることはできないものです。
アドバイスはできるでしょう。けれど、その人が変わるかどうかは本人次第です。
心の扉は、外から無理に開けることはできないものです。
たとえ外から開かされても、それは自発的でないゆえに再び心の扉は閉じられるでしょう。
やはり、自発的に内部から心の扉は開かれることでパートナーはゆっくりと変容していくでしょう。
ここで大切なことをお伝えします。
どんな人物に対して、どんな状況、どういった話題に対して「心の扉は自発的に開かれるか」……ここに留意する必要があるでしょう。
「あなたの為に言っているのよ」とアドバイスされて、かえって困惑したご経験があなたにはありませんか?
相手から「あなたの為に言うのよ」といわれても「わかりました」と納得できないのが人間というものです。
「私に心の扉を開いていいのよ」とアドバイスされることで「え?自分は心を閉じているのか?」といった具合に「心が閉じてる自分」に注意が向けられることで、かえって扉が閉じられる場合もあるわけです。
「気楽に考えてもいいのよ」とアドバイスされることで「じゃあどうすればいいの?」とかえって身動きが取れなくなる場合もあるわけです。
あるいは「自分は説得されているんだ」といった感じで、相手からのアドバイスに身構えるケースも少なくありません。
やはり「人が変わる」ためには、その人の内発性に期待するしかないようです。
パートナーが「連絡をしない」という選択肢を選ぶ代わりに、自発的に心を開いて今の気持ちを伝えられる……そのためのふたりの関係とは? ここを考える必要があるわけです。
追伸 結婚について
さて、ここまで読まれてどう感じましたか?
「なんだか気を使うな」と感じた方もおられるでしょう。
付き合うのに気を使う点が「めちゃめちゃたくさんある方」と「少ない方」がいます。
必要とあれば「話し合いができる人」と「話し合いができない人」がいます。
自分の言動が相手に対して、どんな影響があるかを「理解できる人」「理解できない人」がいます。
どちらが一緒にいて楽だと思いますか?
どちらが、長い結婚生活を過ごしやすい人でしょうか?
結婚をして子どもができれば、子育てをしないといけません。
子育ては、とても大変です。ひとりでは難しいです。
「子どもが出来れば、変わってくれるかもしれない」と、考える方がいらっしゃいます。では、どうしてそう言えるのでしょうか?
長い結婚生活を共に過ごす相手として、この人はふさわしいのか、どうか? どのようにすればわかりますか?
時間をかけて、よくお考えなされた方がいいかと思います。
結婚生活とは、ふたりがおたがいの人生に影響を与えあうものだから、です。
心理セラピスト
わたなべいさお
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