ある日のセラピーのことです。
相談者の女性は、このように私に言われました。
「恋愛も結婚生活も上手くいきませんでした。
重い女じゃなければ、幸せになれたのに。
でも、次の恋愛でも『重い女』のままなら、上手くいかないでしょう」
もし、あなたが「重い女」をやめたいならば、「どうして愛されたいのか」について考えましょう。
なぜ「愛されたい」のだろう?
誰だって愛し愛されたいものです。
愛されたいのは人間として自然なことです。
愛したいというのも人間らしさの表れでしょう。
そこで、考えたいことがあります。
なんのために「愛されたい」のだろう?
「だって! 愛されたいに決まってるじゃん!」
そうですよね。誰だって愛されたい。
でも、愛されたい願望が強すぎて「重い女」だと感じられるなら、どうして愛されたいのでしょう?
それは愛されることで、「さみしさ」を忘れたいからではないでしょうか?
愛されることで「さみしさ」を忘れたいなら、恋人への依存は深まるかもしれません。
そして「私って、重い女かもしれない。もうそんな自分はやめたい」と思い悩むかもしれません。
さみしさを恋愛で癒せるか?
さみしさを恋愛で癒すことはできるでしょうか?
自分のさみしさを忘れられる恋愛は可能でしょうか?
恋人は、親とは違います。
まずもって他人は、親のように絶えず自分のことを気に留めてくれないものです。
自分の気持ちを察してくれて、気に掛けて、世話をしてくれる他人はこの世にいないのです。
たとえ恋人であっても、親みたいに無心に世話をしてはくれないものです。
恋人は、いつも自分のそばにいてくれません。
親みたいな役割を恋人に求めるのは難しいのです。
どこまでいっても自分の気持ちを理解できるのは、この私しかいないのです。
自分自身のことを完璧に理解してくれる他人はいません(だからこそ話し合いが必要です)。
では、同棲や結婚をすれば「さみしさ」は消せるでしょうか?
同棲してみても、結婚してみても、悩んでいる女性を私はいっぱい知っています。
一緒に住んでくれる相手が見つかるのは、幸せなことでしょう。
しかし、物事は良いところ取りはできないものです。
同棲・結婚生活は、幸せばかりではないのです。苦しみも同時に味わってしまうかもしれません。
・・・ここまで読まれて「なんだか夢も希望もない」と思われましたか?
この話には続きがあります。最後まで読んでください。
「愛されたい」のに「愛してくれない人」ばかり選んでいる?
私は、恋愛で悩む女性たちのためにカウンセリングを行ってきました。
多くの悩める女性たちのご相談をお受けしてきたのです。
そんな私は、あることに気づいたのです。
「愛されたい女性ほど、愛してくれない相手を選んでいる」
どういうことなのでしょう。
こんなエピソードがあります。
「彼氏の仕事ぶりを見ると、男性として尊敬できるのです。
私は尊敬できる男性しか好きになれません。
私のタイプは、賢い男性なんです。
私の彼氏は、とても賢いんですけどね」
賢いんですけどね・・・それで?
「彼氏は、私への思いやりがないのです。
冷たくて、そっけないのです」
好きなタイプは「賢い人」と主張する女性は多いです。
しかし「賢い」男性があなたへどんな愛情表現をするのか? この点にもっと留意すべきです。
「賢さ」がどういう表現を生み出すのか?
「仕事ができる人」が、どんな表現をあなたにするのか?
すなわち、その人が「賢いから」「仕事ができるから」といって理想の彼氏だと考えるのは早計なのです。
愛されたいなら、男性のどこを見るべきか? そういう判別する基準をもつことが大切かもしれません。
たとえ賢くて仕事ができる人であっても、その人の愛情表現が気まぐれで、自分勝手で、利己的であれば、「さみしさ」を感じさせられるでしょう。
賢くて、スマートで、能力が高い男性と付き合うことは、自分を特別な感じにさせてくれる……かもしれません。
けれど、あなたへの愛情表現も「賢い」かどうかは別問題なのです。
「さみしさ」を感じてもいい
さみしさを感じてもいいのです。
さみしさをこれ以上、深めることのない恋愛関係を育むのです。
愛情表現が気まぐれで、自分勝手で、利己的な人と恋愛をすることで、さみしさは深まるでしょう。
しかし、おたがいが理解しあい相手のために献身であり続けて話し合いができる関係であれば、たとえ自分に「さみしさ」があっても傷つきは浅くすむでしょう。
ここでのポイントは「おたがいが」です。
自分と相手が幸せになるために関係を育てることです。
そのためには、おたがいが話し合いができることです。
自分だけではなくて、パートナーもニーズを持っていることを忘れないことです。
恋愛は、おたがいのニーズの交差点で存在します。
自分のニーズ、相手のニーズを冷静に伝えあうことが大切です。
運命の人は出逢うものではないのです。育てるものなのです。
おたがいが関係を育てることで、パートナーは運命の人へと育っていくのです。
自分とパートナーは対等であること。だから話し合いもできるし、おたがいが気持ちを伝えあい理解し合える。
自分の気持ちを察してもらうことに期待する代わりに、自分の気持ちを率直に冷静に伝えることです。
おたがいが気持ちを伝えあえるのは、おたがい尊重できていること。
- 相互理解
- 相互尊重
この2つがある恋愛関係を育てるにしたがって、こんなことに気づけるかもしれません。
「私って知らん間に重い女じゃなくなった」と。
そして同時に「重い女」をやめる鍵とは、信頼だったと知ることができる。
さみしさ、重い女……ここから離れることができるのは、信じあえる関係なのです。
心理セラピスト
わたなべいさお
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