重い女をやめたいなら「愛に生きる」ことです

ある日のセラピーのことです。

相談者の女性は、このように私に言われました。

「恋愛も結婚生活も上手くいきませんでした。

重い女じゃなければ、幸せになれたのに」

さらに、このように言われたのです。

「私は、愛し愛されたい・・・そんな恋愛をしたい」

「でも、次の恋愛でも『重い女』のままなら、上手くいかないでしょう」

「愛し愛されたい」という言葉。

この言葉は、セラピーのなかでよく聞く言葉です。

もし、「重い女」をやめたい・・・そんな悩みをお持ちでしたら、「愛し愛されたい」をめぐる「愛」について考えることから始めましょう。

なんのために「愛し愛されたい」のですか?

誰だって愛し愛されたいものです。

愛されたいのは人間として自然なことです。

愛したいというのも人間らしさの表れでしょう。

そこで、考えたいことがあります。

なんのために「愛し愛されたい」のか?

あなたが「重い女」を自認なされるのでしたら、まずは「なぜ、愛したいのか?」「どうして愛されたいのか?」について考えましょう。

「だって! 愛されたいに決まってるじゃん!」

そうですよね。誰だって愛されたい。愛する人を求めたい。

ここで、どうです? 慌てないでゆっくりと、恋の結論を出しませんか?

恋愛って、曖昧なものです。

相手あっての恋愛ですから、思い通りにはいかないもの。

だからこそ、結論を急がない方が恋愛成就に近づきます。人生も幸せへと向かいます(これは幸福への秘訣ですよ)。

なので、今日はゆっくりと愛について考えてみましょう。

なにも焦る必要なんてありません。

では、いきましょう。

「愛したい。愛されたい」この想いはあってもいいでしょう。考えたいのは「なんのために愛したいのか。愛されたいのか」・・・ここなのです。

もしも、自分自身の怖れを払拭したいがために「愛したい。愛されたい」と考えておられるならば、恋人の愛情に依存してしまうかも知れません。

恋愛という愛情関係への怖れ。

それは、さみしさを感じてしまうことへの怖れかも知れません。

別れへの怖れもあるでしょう。

裏切られることへの怖れもあることでしょう。

「仕事には自信があります。けれど恋愛に自信がないのです。恋人を信じられないのです」

このように言われる方は結構いらっしゃいます。

仕事において業務プロセスをコントロールするのは得意だし自信がある。

しかし、恋愛は思い通りにいかない。

あまつさえ、恋人と親密な関係になればなるほど「怖れ」を感じてしまう。

そして、愛されることでその「怖れ」を払拭したい・・・。

確かに、恋人に愛されている時は、怖れを忘れられます。

しかし、それもつかの間、ふたたび怖れを感じてしまう。

こうした「怖れ」を恋人に愛されることで癒されたいという想いが強いと、恋人への依存は深まります。

恋人の愛情にしがみついてしまいます。

愛されることに過度に期待してしまいます。

そして重たくなってしまう。

・・・「恋人に重い女だと思われてしまう。ああ、そんなのイヤだ」

あなたは、そう思い悩んでいる最中なのかも知れませんね。

そうであるならば、「なんのために愛し愛されたいのか」について考えてみるのは、とても大切なことなのです。

「愛し愛されたい…自分のために」をやめませんか?

「自分の中の怖れ」を恋人に愛されることで払拭したい・・・そういう想いが強いと、恋人ができるたびに「重たくなる」でしょう。

すなわち、こんな感じで「重たい」方へ傾くでしょう。

・いつも愛されることを激しく求めてしまう。

・相手の予定や行動を常に把握したがる。

・「私のことどう思ってるの?」など繰り返し聞きたくなる。

・恋人のわずかな変化でも不安を感じやすく、過敏に反応する。

・「どうせ私なんか見捨てられるんだわ」など、極端な結論を出してしまう。

・「あなたなしでは生きていけないの」と、過度に相手に依存してしまう。

・恋人と問題が起きたりトラブルが起きると、「私のせいだ」または「あなたが悪い」と二分法で考えてしまう。

・「もうお別れなの?」と、恋人に不安や疑念をもってしまう。

・「何で今日は会えないの? もしかして・・・」と、つい悪い方に考える。

・付き合って間もないのに、結婚など相手との将来への期待と要求を強める。

・「こんなことを言うと嫌われるかもしれない」と、考えてしまって自分の気持ちを抑えてしまう。しかし気持ちを抑えられず怒りを恋人にぶつけてしまう。

・・・このように、自分の内なる怖れを恋人の愛情によって払拭したいと強く願うならば、恋人に愛されることを渇望するようになります。そして恋愛が辛いものになってしまうのです。

愛されることを激しく求められた恋人相手は、しんどくなって距離を置くかも知れません。そうなれば、さみしさという苦痛に悩んでしまうでしょう。

やはり「恋人に愛されることで自分自身の怖さを払拭したい。忘れたい」所から抜け出す必要があります。

つまり「重い女」をやめるためには、自分の為に「愛し愛されたい」という想いをやめることなのです。

ここでお気づきになられた方もおられるでしょう。

そうです。

「重い女」をやめるためには、利他的になる必要があります。

つまり「愛に生きる」のです。

「愛に生きる」

愛に生きる人の構えとは、利他的です。

そもそも人を愛するとは、利他的なのです。

利他的にふるまう時、人は怖れを乗り越えています。

誰かのために献身になる時、相手に意識を注いでいるので自分の内なる怖さにいちいち反応しません。利他的な愛のふるまいは、自分自身の怖れを乗り越えさせてくれるのです。

そしてまた愛するとは、一方的な贈与です。見返りを求めるならば、それは愛ではありません。

ひるがえって、対人関係における不安や自己肯定感の低さを埋め合わせたくて「愛し愛される」ことを利己的に求めると、どうなるでしょう。

付き合い始めのうちは、上手くいくかも知れません。

恋の初めは、楽しいですからね。

しかし、恋人相手の献身さの限界を超えてしまうと、恋愛関係は破綻してしまうでしょう。

やはり、自分の為に「愛したい。愛されたい」所から離れた方がいいのです。

では、ところで怖さを克服するには、どうすればいいのでしょうか。

不安感を手放すには、どうすればいいのでしょう?

恋愛に対する自己肯定感の低さを、どうすれば解決できるでしょうか?

自信を持つこと?

自己肯定感を高める?

愛され体質になることなの?

自分磨き?

魅力的な女性になればいいの?

恋愛ではなくて、趣味を楽しむの?

ひとりで生きればいいの?

恋愛はあきらめるべき?

いいえ、どれも違います。

上記の対策をいくらやっても、結局のところ私たち人間は「愛されたい」のです。

「愛されたい」以上、程度の差はあれ相手に愛を求めてしまうのは自然なこと。

ですから、愛されるかどうかをめぐって、悩んでしまうのは仕方がないことなのです。

「愛されたい」想いは捨てられないし、捨てる必要もありません。

けれど、愛されたいがゆえに、悩んでしまうのですよね……。

では、どうすればいいのでしょうか。

今からとっても大切なことを言います。

いいでしょうか?

「愛されたい」想いは捨てられない。

その想いがある以上、しばしば人は悩んでしまう。

愛されないことで、満たされない何かを感じるたびに苦しくなってしまう。

だったら、あなたの「愛されたい」という想いのベースになっている思考・知覚・認識から抜け出すのです。

愛されたいという今のあなたの思考・知覚・認識から抜け出すこと……これが「重い女」をやめる秘訣なのです。

抜け出せると、大きなギフトがもたらされるはずです。

つまり自分の為に愛する所から抜け出して、利他的に相手を愛することが出来るようになると今度は、「利他的に人を愛することができる」人物を識別することができるようになります。そんな人物と一緒になって恋愛関係を育てると、どうなるでしょうか?

「利他的に人を愛することができる」自律した大人のカップルにおける恋愛では、たとえ自分に怖れがあったとしても傷つきは少なくなるでしょう。

しかし、抜け出すためには客観的になって「愛すること」について検討する必要があるので、ひとりでは難しいかと思います。

そのためにセラピーがあるのです。

恋愛で繰り返される辛さから抜け出すために、私はセラピーであなたのお役に立ちます。

セラピーについては、こちらのページをご覧ください。

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心理セラピスト

わたなべいさお

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